『俺、明日告白する』
そんな宣言聞きたくないけど…。まぁ私は幼なじみな訳ですし?広い心を持って背中を押してやろうじゃないか。(ただ単に開き直っただけ)
「よし、頑張ってこい!!」
「いてっ」
活を入れるように背中を手加減なんか必要ないし、力いっぱい叩いてやった。
それが昨日の話である。
その夜はやっぱりレッドのお世話になりました。うざったいって顔してたけどナマエちゃんは気にしないよ、気にしたら負けだ。
そのせいか顔が酷いの何のって…。今日1日くらい休んでもいいやって思ってたんだけどレッド君に学校へ強制連行されました。おま、昨日人が散々泣きわめいていたの知ってるだろぉぉぉ!!
「お、おぉ…」
学校に着いてすぐに衝撃走る。どこの誰だか知らんが下駄箱に手紙が。これあれですか?俗に言うラブレター?
「ナマエ、顔、変」
「レッド君、レッド君。辛辣って言葉知ってるかい?」
何故単語で言うんだ。しかもはっきりくっきりと。ここで泣くぞ。
「果たし状、じゃないよね」
レッドがお前バカ?的な目で見てくるが気にしない。気にならないよ!…ぐすっ。
中身を確認してみれば場所と時間の指定と、伝えたい事がありますの文字だけ。これラブレターと信じても大丈夫なんだろうか…。ベタにお姉様方からのお呼びだったらどうしよう。こういう時、顔が整ってる幼なじみは厄介だ。
「ちゃんと行きなよ」
「へ?」
まさかレッドに促されるとは思いもよらず驚いた。君こういうの面倒くさくて嫌いなタイプじゃなかったかい?
レッドにしては不思議な発言の本当の意味を知ることになるのは放課後、例の場所でだった。
俺 、 明 日 告 白 す る
場所は中庭。
時間は放課後。
居たのは、私が好きな人。
(え、何これ?)
「ナマエが好きだ」
「え、私もグリーンが好きだよ」
無意識ぽろっと自分の気持ちを伝えていました。え?なんでそんな吃驚した顔してんの?
御題
『心に刺さる彼のセリフ』より
Site:
確かに恋だった