第六話 水面を見上げる磯巾着



ほんと、どうしてくれよう。
縮んで不便な身体も、まったく違う世界に来てしまったことも。

何も知らず笑う純粋故に残酷な君達よ。
私は君等と関わる気なんてまったく、これっぽっちもなかったのに。なんて格好いい(のか?)事言ってみたけどさ、とりあえず言いたい事は私に構うのは止めて頂けないでしょうかね?










あぁ。
どこかの赤いアフロのせいで面倒くさい事になったじゃないか。どう落とし前付けてくれんのさ。…で、だ。二人とも


「私ポケモン持ってないんだけど」
「気にすんな」


気にするわ!
何草むらごそごそしてんの。止めてくれ、何が出るか分からないじゃないか。(アーボが出て来てみろ、私大泣きしてやるからな!)


「確かこの辺りに」

「昨日は居たよな」


だから何が、何を探してるんだ。言ってくれれば一応は私も探すのに。




あれから30分くらい経ったと思われるが、未だにガサガサと草むらを漁っている2人。正直疲れた、付き合いきれん。
この2人が朝一番に家に来た時は驚いた。家を教えた覚えはないのに来られた誰でもびびると思う。





3Pカラー
赤色黄色と、私色?





「いた!」
「あっちだ!」


2人が騒がしくなった。草むらを掻き分けてこちらに何かが向かってくる。少しだけ身構えた。ガサリと音を立てて姿を表したのは、黄色と黒色の体。


「これって…」









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