第四話 世せては帰す潮波



誰がこうなると予想出来ただろうか…。

え?まだ引っ張るよこのネタ。


「オーバの言ってた変な女って…」
「十中八九私だろうね」


小さくこぼした一言を聞き逃さず返せば、びっくりしたのか目を大きく開いていた。
というかアフロ、お前本当に何てことしてくれてんだ。

ジロジロ見てくるのは間違いなく輝き痺れさせるスターこと、デンジ君に間違いなかろう。金髪蒼眼なんてここいらじゃ…この辺りでも珍しい。(と思う)
肩にピカチュウを乗っけてる。
可愛いなピカチュウ。…てか彼等はアニメ仕様?ゲーム仕様?アニメとゲームでのデンジさんの性格の違いといったら…。いやいや今はどうでもええじゃないか。この状況を打破しなければ。本当ピカチュウ可愛いな。こっち見て不思議そうな顔してるよ。いいなピカチュウ…欲しいなピカチュウ。


「お前名前は?」


じっとピカチュウと見つめ合ってると、このままでは埒があかないと思ったのだろう。聞かれたのは私の名前。悪いなデンジ君…。そう簡単には教えてやれないな、教える気はさらさらないがな!


「ジュリだ」


オーバァァア!!
おま、なんてことを…。KYかお前KYなのか。頼むから空気読んで!
デンジ(もう君もさんも付けんのめんどいよ)はふーんと、あまり興味がなさそうに返事してるけど。


「俺はデンジ」


はい、知ってます。なんて心の中で言ってみてちょっぴり虚しくなった。
差し出された手を見て頭をひねる。これは…握手と解釈して良いのだろうか。


「よろしくな」


ニカリ、と笑った顔は年様相で幼く純粋だった。





3Pカラー
赤色黄色と、私色?





(頬が微かに赤くなる)

ニヤニヤしているオーバが視界に入りイラッときたが、目の前でキラキラと瞳を輝かす彼から目が離せなかった。
(いやいやお姉さん犯罪者にはなりたくないからね。)









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