桜咲く季節にそれは始まった。



私の親友はよく絡まれる、悪い意味で。2日前は良い歳をしたオジサンに。5日前はチャラチャラしたお兄さん達に。一週間前は学校のしつこすぎる先輩に。モテる事は悪い事ではないと思うが近寄ってくる人間が一癖も二癖もありそうな奴等ばかりなのが悩みの種である。
そして今日も散歩中に例の親友が絡まれていたので何時ものように助けに行きました。ええ、“何時もの”のように。


「ソナちゃん…」


あれ?
これは…やっちまった系!?


「彼は助けてくれたんだよ」
「まじか」


絡まれている親友を、何時ものように相手の男の人の背負い投げして助けた訳なんですが…。この男の人、見覚えありまくりなんだよねぇ。


「いってぇ」


ああ…、やっぱり見覚えのある人でした。


「いったい何が…」
「…………」


この人は親友の彼氏です。
(確か今日は運勢最悪だったっけ…)

地味に目が合ったのが居たたまれません。










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