>>ある日のチャット風景



【一緒に住んでいる人が帰って来てから、なんだか可笑しいんですよ】

[可笑しい?]

【仕事が見つからない!っていつも発狂?してるんですけどね】

[発狂?ってw]

【意気消沈って言葉がぴったりと言うか…】


―甘楽さんが入室されました―


《こんばんわー!一緒に住んでるって、もしかして同棲ですか?きゃ☆》

[ばんわー]

【………、こんばんわー】
【いえ、同居人です】
【一人の世界に入り込み易い人ですけど、色々面倒みてくれますし、心配なんです】

[話、聞いてみました?]

【聞きけるような雰囲気じゃないんですよねえ】

《恋しちゃったのかもしれませんね!》

【そんな感じには見えませんでしたけど】
【どっちかと言うと、叩きのめされた感じのような】

[やっぱり本人に話を聞くのが一番じゃないですかね?]

【やっぱりですか、…聞いてみます】
【では、すいみせん、失礼します】


―田中太郎さんが退室されました―








「千鶴さん、どうしたんですか?」
「帝人君、私………もうダメだ。この街で生きて行けない。そうだ…田舎に帰ろう。うん、それがいい…」


どんよりとした空気を背負っている同居人に、どう対応していいものか帝人は頭を抱えたい気持ちになった。








[ちょっと用事が出来たんで、私もこれで]


―セットンさんが退室されました―


《お疲れ様でっす!》

《田中さーん》
《ちゃーんと、慰めあげて下さいね☆》
《では、おやすみなさーい!》


―甘楽さんが退室されました―



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