ルーシィと意気投合を果たした私。それから賑やかだけど穏やかな日々を過ごしていたある日。ルーシィが依頼板の前で悩んでた。


「ルーシィ」
「アニマ!」
「依頼探し?」
「そうなの、色々あるんだね。迷っちゃうな」

「気に入った仕事があったら私に言ってね。今マスターいないから」
「あれ?本当だ」


定例会と言う慣れない言葉にルーシィが首を傾げるのを見て、ミラさんがルーシィに魔法界の組織を図で書いて説明を始める。私もちゃんと聞いておこうかなあ。正直頭の中からすっぽり抜け落ちてるもんね。



「まあ、大変な仕事よねぇ」
「知らなかったなぁー。ギルド同士の繋がりがあったなんて」
「……」


そんな話を聞いてるとふと脳裏をかすめた私の命の恩人。最近なんやかんやと忙しかったからなぁ、久しぶりに手紙でも出してみようかな。そう言えば、本屋の軒先に可愛らしい花柄のレターセットが売ってあったな…。お値段高めだったけどあれで手紙を書けばきっと喜んでくれるだろう。
とか考えいる最中、後ろでルーシィがチーム解消なんて言ってたり、ナツとグレイの言い争いが始まったり、ロキがルーシィを口説き出しりを、右から左に聞き流しながら依頼板を見る。


「ちょ、アニマ!」
「うん呪われた杖の魔法解除にしよう」
「助けてよ!!」
「ごめん無理」


ミラさ〜んこの依頼受けまーす。はーい。なんてやってるとルーシィの視線が背中に突き刺さった。ルーシィ、無理なもんは無理なんだよ。さてエルザが帰ってくる前にギルドから出られるかな?


「じゃあ、行ってきまーす」
「うん、気をつけてね」
「ルーシィまたね!」
「この、裏切り者〜!」


ごめんねルーシィ。私が加わるはずもないんだけど、何故か第6勘が告げている。ここにいればお前も道連れだと。きっとミラさんにルーシィと一緒に行って上げて!なんて頼まれるだと思うんだけどね。嫌だ。すっごく嫌だ。

…よし。この依頼が終わったらレターセットを買いに行こーっと。



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