ドンチャン騒ぎの宴会なみの煩さは1週間でだいぶ慣れた。私がここに拾われたのは約1週間前、初めの頃はテンションの高さにちょっと腰が引けたんだけど今では平気になった。慣れって恐ろしいわ…。


「ただいまー!」


依頼板の前で今日はどんな仕事をしようかと悩んでいたら、騒がしさなら誰よりも一番だと私が勝手に思ってるナツが帰ってきた。凄く可愛い女の子を連れて。まあそれからは何時もの乱闘騒ぎになる訳で…。私は比較的安全そうな部屋の隅に逃げた。座り込み面積を出来るだけ小さくする。何が飛んでくるか分からないのだ、とばっちりなんてごめん被りたい。




「そうか、もうこんな時期なんだ…」


金髪の可愛い子は星霊魔導士のルーシィに間違いない。私が旅をしている間に結構な時間がたったんだなあ。ああそうだよね、もう3年が経つんだから。ぼけっと考え事をしていると、いつの間にやらマスターが帰ってきたらしい、辺りがしんと静まった。よっこらせ、と年寄りくさい事を言いながらも立ち上がる。
私はここのギルドを結構気にいってる。気さくな仲間が多くで、色んな事を仲間みんなで共有する事が出来る、何よりマスターの教えの元のびのびと暮らす彼等達がきらきらと輝いて見えたのだ私には。



―ねぇ、やっと歯車が噛み合い時計の針が動き出したよ。私はこの時をずっと待ち望んでいたんだ。貴女と云う存在をずっと心から待っていた。



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