パート1
「あれ、名前ちゃん処女じゃないって言ってなかったッスか?」
「うん、処女じゃないけど」
「でも血出て……」
「そういえば元カレとヤって一回も痛くなかったし血も出なかった気ぃするー」
「まさか……」
「ヤツが租チンすぎて処女膜まで到達しなかったとか?ウケる」
「名前ちゃん、ちょ、笑わせないでよ」
「よかったね涼太で血出たんだから涼太は租チンじゃないってことだよ」
「もう、マジ、やめて、笑い死にそうッス」
「なにこれヤったあとのムードじゃなくね?」
「完璧名前ちゃんのせいッスよね」
「あ、でも元カレでも涼太でもイかなかったからテクはどっこいどっこいだね」
「ちょ、イクとか言ってなかったッスか!?」
「あー、雰囲気に酔って演技した。痛かったし大して気持ちよくなかった」
「ショックなんすけど女の子にそんなこと言われたの初めてなんスけど」
「イケメンだから気遣ってくれてたんでしょ」
「……今までの全員演技だったってことっスか」
「どんまい」
「それ以上笑ったら泣くっスよ!?」
「イケメンなんて泣いて絶望すればいいのに……」
「名前ちゃん病んでるの?なんなの俺のこと嫌いなの?次は絶対イかせてやる」


パート2
「ねえイッた?イけた?」
「他の女の子にはしつこく聞かないほうがいーよ。イッてねーよとか内心思いながら『うんすごい気持ちよかったーハァト』みたいに言う女の身にもなったほうがいいよ」
「……イけなかったんスね」
「なんかさー涼太ってさーAVの見すぎって感じのエッチするよね」
「え、どこがッスか」
「女はみんなナカでイけるとか思ってそうだしヤってる最中もなんかAVっぽいセリフ言われて俺巧いだろ的な雰囲気がなんか萎えるんだよね」
「え、だってAVだとみんなナカでイってるじゃないッスか」
「演技だからね。素人でも演技するんだからAV女優も演技に決まってるでしょよっぽど開発されてなきゃ無理だね」
「でも名前ちゃんも他の子も濡れてたし……」
「大して気持ちよくなくても結構濡れるモンだからね」
「もうやだなんか名前ちゃんといると俺の中の女の子像が壊れてく」
「イケメンが女性不信になったら私すごい楽しいなー……」
「名前ちゃんやっぱ病んでるの?それとも俺が嫌いなだけなの?泣いていい?」


パート3
「名前ちゃん……」
「暑いしダルいからくっつかないで」
「名前ちゃんお願いだからムードってモノを考えて」
「だって涼太だし……赤司くんだっけ?あの人相手ならムードくらい大事にするよ」
「なんなんスか赤司っち狙ってるんスか?もう一回ヤっていい?」
「もう三回ヤったじゃん。なんか麻痺してきたから感じないと思うよそれでもいいなら」
「え、ヤるほど敏感になるんじゃないんスか?」
「そんなワケないじゃんずっと腕とか擦ってるとマヒしてくるっしょ?それと一緒だよ」
「もうマジ夢壊さないで。今日結局イった?」
「……ごめんね涼太」
「謝られると逆に傷つくから!やめて!」
「イケメンがズタボロになる姿って萌えるよねー……」
「絶対病んでるよね?泣いていい?」


パート4
「あ、なんかイけそうな気がする」
「もっと可愛く言って欲しいんスけど」
「最初のころみたいに演技して欲しいと」
「いや、それもそれでなんか虚しいような……」
「あ、」
「イけたッスか!?」
「なんで手止めんのイけなかったじゃん。あーああともうちょっとだったのに」
「俺のせいッスか!?」
「うん。他に誰のせいだと?」
「マジ泣きたいんだけど」
「でもかなり上達したんじゃない?」
「え、本当ッスか!?」
「うん。でも自分がイく時に『うっ、イク!』とかなるべく言わないほうがいいよ私はドン引きしたよ」
「他の女の子喜んでたから!」
「あー、じゃあいいんじゃない?好きにすれば?」
「……気をつけるッス」
「泣かないでよ涼太」
「………………」


パート5
「私気付いたんだよねー」
「何が?」
「最近いつもイイトコまで行くんだけどイけない理由」
「え、なんスか教えてください」
「多分ムードが足りない」
「えええええええ名前ちゃんがいつもぶち壊すんスよね?俺のせいじゃないよね?」
「ごめんね今日はムードを大事にしよう私もイく演技以外はするから」
「頼むッスよ」

「あ、涼太ぁ……奥まで突いて……」
「あ、ヤベッ」

「ねえ挿れた瞬間にイくってどうなの」
「……最速ッス……黒歴史だもう死にたい」
「あー、そういうときもあるよ元気だして」
「慰められると余計惨めになるんスけど」
「大丈夫だよ涼太いつもウザいくらいに遅漏だから」
「ウザいとか思ってたんスかもう名前ちゃん嫌だキラいッス」


パート6
「潮噴いたッスね」
「噴いたっぽいね」
「さすがにイッったッスよね?」
「ごめんイってはない」
「え、女の子ってイくのと同時に潮噴くんスよね!?」
「AVやエロ本の知識は捨てたほうがいいよ」
「ええー……」
「正直潮噴いてんの自分でわかんなかった。気持ちいいとか別で激しくすれば潮噴くモンなんじゃない?」
「もうコレ名前ちゃんが不感症なだけなんじゃないッスか?」
「いや、気持ちいいは気持ちいいんだけどねー。それにこの前赤司くんとヤったらイったし」
「え、俺もうマジ泣きたいんだけど」
「落ち込まないでよ」


オチなし


なんか実際へたくそなのに女の子みんな気遣っちゃって演技するから、自分は巧いとか勘違いしてる黄瀬がいたら可愛いなと思って
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