高熱が出た。
夕方から出勤のショーゴが来て朝から世話してくれてる。夕方からはシュウくんが来てくれるらしい。持つものはいつメンだ。
「うううー無理死ぬー」
「大丈夫かよ、何か買ってきてやろーか」
ショーゴがあからさまに優しくしてくるせいで自分が相当体調悪いんだと実感した。余計具合悪くなった。
「どこも行かないでそばにいてよ、無理さみしい」
「じゃあ手握っててやるから寝ろ」
「わたし死ぬの?」
「死なねーよ」
「ショーゴもらって」
「何を」
「風邪」
「ざけんな」
ガラガラな声を絞り出してそんなやりとりしてるうちにいつの間にか寝ていたらしい。
目が覚めるとシュウくんに抱きしめられてた。暑い。
「あれ、ショーゴは」
わたしの背後でスマホをイジっていたらしいシュウくんは起きたかって言っておでこをくっつけてきた。
「灰崎は仕事行った。だいぶ下がったな」
「このままチューして風邪もらって」
「ざけんな」
「じゃあお嫁さんにもらって」
「灰崎諸共もらってやっからとりあえずなんか胃に入れて薬飲め」
「まだそのネタ引っ張んの」
思わず笑ったらすっごい噎せて咳止まらなくなった。
2018.2.19