今日は給料日ー!なんてルンルンで帰ったら既に帰宅して我が物顔で寛いでたシュウくんにキレられた。お前の給料日じゃねぇだろって。わたしだってこの時間に既に寛ぎまくってる超絶ホワイト企業に勤めてるシュウくんにキレたいけど今は違う話だから自重しとく。

「は?シュウくんの給料日はわたしの焼肉デーって条例で決まってるんだよ?」

「ツッコむ気力もシバく気力も失せた」

「ショーゴ仕事中じゃん?ショーゴの店行って楽しそうに焼肉食べてるとこ見せびらかそーぜ!」

「最低だなお前」

「とか言って準備してくれちゃうシュウくん大好きだわ」

立ち上がってパンツのポケットに車のキーと財布を突っ込んだシュウくん。

「じゃあそろそろ結婚するか」

「うちら結婚したらショーゴどうすんの」

「いや、一妻多夫制の国探すに決まってんだろ」

「真顔で言ってんのちょっと怖い」

「アイツ反抗しながらも何だかんだオレらのこと大好きだからな。のけ者は可哀想だろーが」

「いやまってお前のウチらへの愛が怖いって話してんだけど?」

冗談かどうか判別しにくい真顔で話す内容じゃないんだけど。怖いって。時たまシュウくんはぶっ飛んだこと言い出す。シュウくんまで常識人の枠からはみ出したらウチら本格的に収集つかなくなるんだけど。
そんな話も切り上げ玄関を出て車へと乗り込む。

「シュウくん今日も酒飲めないねー。わたしは飲むけど」

「お前ホント最低女だな」

「でも好きでしょ?」

「ハイハイソーダナ」

「棒読みムカつくんだけど!もうやだシュウくん嫌いー。他の人と結婚してもいいの?それかショーゴとわたしの二人で結婚しちゃうからー」

「は?無理。つーかお前灰崎とだけ結婚したら苦労するぞ。いいのか?」

「アッめっちゃ目に見えてる」

祥吾が働く焼肉店に着くまで祥吾が如何に結婚に向いてないかってシュウくんと討論した。



「ラッシャイマセー!ってお前らかよ」

「結婚に向いてない男ナンバーワンのショーゴくーん!愛しのわたしたちが来てあげたよー!」

「ったく、何でオレいきなり結婚に向いてない女ナンバーワンに喧嘩売られてんだよ。喫煙席2名様ご案内デース」

ショーゴは苦虫を噛み潰した様なすっごい嫌そうな顔をしながらもいつもの席へと通してくれた。
ウチらのドリンクオーダーを取り終わったあと、ショーゴは寂しかったのか「あと30分で上がるから待ってろよ!」って吐き捨てて行った。可愛いやつめ。



「何で肉焼いてんのオレだけなんだよ」

「なんでわたしが肉焼くと思ってんの?」

「お前には端から期待してねえ、虹村サンだよ」

「お前先輩に焼かせんのか?シメんぞ」

「シュウくん今更先輩風吹かせんの?ウケる」

結局肉焼き続けるショーゴと酒我慢するシュウくんの目の前で、気付けばお皿に乗ってる肉食べながらお酒飲んだ。
てか三人で結婚したら一番苦労すんのショーゴじゃない?ウケる。
で、このネタいつまで引っ張ればいいの?


2018.2.18
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