ヴァサゴの素朴な疑問…その2


【その2:「弟子」とい存在がソレ】

ヴァサ:そういや…魔術師って人間界の本とか見てると、悪魔を従えてたり、猫とかフクロウを使い魔にしたりしてますよね。ソロモンさんは、悪魔だけじゃなくて天使も呼んだり、猫でパトロール隊を作ってたし、プルちゃんは魔術師の見習いさんに呼ばれたり…
ベリス:そうだな。まぁ…ソロモンに限っては、殆どの悪魔が遊び感覚で宮殿に行っていたが…
ヴァサ:ぼく達は宮廷占星術として行ってましたもんね
ベリス:で??話の中心は、使い魔の話か??悪魔が人間に使役されるのは不快だって話か??
ヴァサ:あ、使い魔とかの話です。よくよく考えると、ぼく達も悪魔だけど魔術師だよなって
ベリス:使役獣で言ったら、フルフル達がいるじゃないか
ヴァサ:そうですけど、厳密には魔力供給の契約だけじゃないですか。そうじゃなくて、もっとこう…割と一緒にいて必要な時に助けてくれたり、ちょっとしたお使いに行ってもらったり…
ベリス:あぁ…そういうのなら、私には既に一人いるが??(ヴァサゴを見ながら)
ヴァサ:何でぼくを見て言うんですか…
ベリス:お前、今日私に言われてやった用事は??
ヴァサ:えっと…エンジャリーからの薬草の調達と…人間界で食材の買い出し、で、パイモンさんに薬草を届けて、錬金術で使う道具の手入れ……あ…あれ??
ベリス:まぁ…改めて考えれば、そういう反応になるな
ヴァサ:うわ……なんか…複雑
ベリス:敢えて言うが…お前はまだ楽をしている方だ
ヴァサ:え??それはどういう…
ベリス:私の師匠だ。買い出しは勿論、だだっ広い屋敷に一人で住んでおきながら、使用人はブラウニー種のメイド一人だけ、地下の書庫が広い会議室4つ分…例えるなら小さな町の図書館レベルを一人で掃除させておきながら、ミリ単位のホコリすら許さず、残したらすぐに滝壺に落とされるわ、広大な庭の草むしりをさせられるわ、炊事洗濯はさせられるわ、酷いと魔術訓練が無くなり一日中雑用に使われるわ……挙げ句の果てに茶が薄いだぁ!!知るかクソがッ!!あ〜っ思い出しただけで腹立たしいっ!!
ヴァサ:な…なんか…生意気言ってごめんなさいっ!!(お師匠さんのお師匠さんって、どんな人なんだろ…)

───────
†ついでにいえば、コクマもそんな雑用を押し付けられたにも関わらず、今現在、ラファに対しては「あ??ホコリ??ちょっとだけじゃん。次やればいいから」と、あっけらかんとしています。

更に言えば、コクマやラファの旅行資金(主に屋台巡りやお土産代)は御守りや回復薬、薬草を売って調達してます。

prev / next
[ back to top ]

×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -