地獄の知恵合戦…2


【検索履歴があったなら、確実に「牛乳 レタス 大量消費」と「牛乳 カルボナーラ」】

―翌日…―

ルー:パイモン、今日はね、私が牛乳料理作ってあげるね〜
パイ:牛乳料理…ですか??
ルー:うん。昨日、おじさんトコ(第六冠)に行って、よく考えたら、「もしかしたらパイモン、ストレスが溜まってあんな事したのかな」って思ったの
パイ:ルシファー様……
ルー:だから、胃に優しい牛乳料理。楽しみにしててね
パイ:は…はいっ!!(ルシファー様…やっぱり、根はお優しい方なんだよな…)

―そして夕食……後、異端地獄・魔術堂―

パイ:べ…ベリスぅぅぅ〜(胃を抑えながら来た)
ベリス:………。またえらい目に遭ったな←過去を“見”た
ヴァサゴ:わ……うわぁ〜……。ルシファーさんの優しさって……←同じく過去を“見”た
パイ:牛乳料理…確かにマズくは無かったし、ルシファー様も、花言葉返しでレタスも使ってくるとは予想していたけれども…まさか、大量のミルク粥にカルボナーラ、グラタン、海老ドリア、レタス牛乳スープに、ホワイトソースがかかったレタスチャーハン、とどめにシロップミックス牛乳割りは…
ベリス:胃に優しいというよりは、胃凭れレベルだな。特に最後のやつは…
ヴァサ:あ、でもルシファーさんが作ったカルボナーラは、ちょっと食べてみたいかも…。美味しそう
ベリス:……。なら私は海老ドリアだな。ヴァサゴ、適量(無駄に強調)で貰ってきてくれ
ヴァサ:(お師匠さん…何が“見”えてるんですか…)が…頑張ってみます……(転移魔法で貰いに行った)
ベリス:…。(まぁ…ヴァサゴにも胃薬を用意しておくか)
パイ:う〜…気持ち悪い〜吐きそう〜…
ベリス:パイモン、お前もお前だ。そこそこ食べた時点で止めれば良かったんだ。何故完食を目指す様な真似をした?
パイ:…ルシファー様の強引さと、目を潤ませながら「もう食べないの??」なんて言われたら、断れない……
ベリス:やはりそうか……(溜め息)
パイ:ルシファー様…やる事が極端なんですよ……(泣)

―数10分後…―

ヴァサ:お…お師匠…さん……ぼく……吐きそう……(グロッキー状態で戻ってきた)
ベリス:……。お前も相当食べさせられたな…
ヴァサ:う〜…。でも、最終的には、プルちゃんやアムドゥシアス達も呼んで完食はしたし、お師匠さんから頼まれた分も、ちゃんと貰ってきたし(ちゃんとドリア皿に一人前)、ルシファーさんも喜んではいたけど…
ベリス:まぁ、『ヴァサゴはいっぱい食べるよね』なんて笑顔で盛りに盛られたら、お前も断れんな
ヴァサ:う〜…。じゃあ、もしお師匠さんなら、どう断るんですか…(むぅ…)
ベリス:嘘でもいいから、「予知した悪魔達の治療が残っているから、差し支え無い程度で。残った分は明日にでも食べます」って言えば済むだけの話だろうな
ヴァサ:……(絶句)
パイ:待て!!ベリスはルシファー様に嘘を言うのか!?←隣の部屋で聞いていて飛び起きた
ベリス:嘘も方便だ。それに、100%嘘でもあるまい。ここを頼ってくる悪魔達の事情が事情だけに、私とヴァサゴが共倒れはマズいだろ。現にヴァサゴはダウンしているし、これで私まで食べ過ぎでダウンしたら、誰が治癒や薬草の提供をするんだ?まぁ…軍員ならまだ、あの若年寄りに丸投げ出来るが(はぁ…)
ヴァサ:丸投げしちゃうんですか…
ベリス:軍師なら回復魔法円位は使えるだろ

―――――――

†相変わらず……(^^;)

そしてやっぱり、魔王が一枚上手(笑)
大量に牛乳とレタスを買い込んで、朝から一人でせっせと仕込んでそう…

ただ、魔王本人的には、お弁当の件のノリで
ルー:パイモン、ストレス溜まってたから、ピーマン料理なんて出したんだよね。じゃあ牛乳を沢山使って胃とストレスに優しい料理作ってあげよ。あ、あと糖分も絶対足りてないからシロップミックスも!!

と、勝手な解釈も入れてこうなったかと(^^;)
本人的に悪気は全くない故にタチが悪い…と。

そしてベリスは本来、二枚舌の悪魔だからな。うん…上手い嘘位余裕で吐けるハズ…

ついでに…
ベリスがダウンする事は、極稀です(笑)
魔力の使い過ぎが原因の時も有りますが……うん……(^^;)

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