エンジェリックを理解しつつある親バカ


†カイリエル…
考えれば、シュナの言葉を耳で聞いて、読心術で翻訳紛いな事をしてるんだよなぁ〜…
とか思ったら、そろそろエンジェリック・ライターの単語をある程度理解出来る位にまできてそうだなと。↓

【カイリエルと学ぶ、ぷちエンジェリック・ライター講座】

シュナを面倒見る様になってから、少しずつだが、エンジェリック・ライターの単語が、分かるようになってきた。

まず分かったのは、はい、いいえの肯定と否定。
『イェーイーナル』が肯定
『ディイータウ』が否定
これは間違いなくそうだろう。

次に分かった事。耳で聞いた時、言葉の前に『プウラ』と入っていると、『何故??どうして??』と問い掛けられている事が多い。
『プウラ』は疑問系の単語だろう。

それから名前。
エンジェリック・ライターだと、名前の発音が違ってくるらしい。
俺はチャールと呼ばれているし、ミカエルだとミール、ザドキエルはツァイル、ラグエルはルファル…だったか。
エンジェリック・ライターでの名前は、よく分からん…

もっと分からんのは『ヴァニャ』と『ヴァーニャ』
どっちも『凄く楽しい』や『凄く悲しい』って思いの時に単語に入っているから、恐らくは『凄く』や『とっても』という意味だろう。
ただ、同じ意味だとしたら、その使い分けは何なんだろうか…
それから、『リ・テイティル』
多分、「これ」や「あれ」なんかの意味だとは思うが…これも色んな単語にくっついている上に、単語の前に来ていたり後に来ていたりするから、よく分からん…


*.・.*.・.


―第8天国、天使長の部屋…―

カイリエル:で、この答え合わせに来た
ミカエル:……。凄いですね。ほぼ合っています
カイ:そうか。じゃあこの『ヴァニャ』と『ヴァーニャ』の違いは??
ミー:発言者のその時の気分です
カイ:は??何だその理由
ミー:そ…そうとしか言えないんですよ…。例えばです。例えばですよ!!今の状況だと、私は『ヴァーニャ』を使います!!仮にシュナちゃんもいたら、シュナちゃんは『ヴァニャ』って言うかもしれないし、『ヴァーニャ』って言うかもしれないという…
カイ:・・・。誰が凄く怖いだっ!!
ミー:だ…だから例えばって言ったじゃないですか〜っ!!そんな迫力で来られたら、シュナちゃんだって凄く怖いとか思いますよ〜っ!!(半泣き)
カイ:シュナは怖がらない良い子だっ!!(言い切った)

―暫くお待ち下さい―

ミー:うっ…っっ…(まだ半泣き)
カイ:まぁ『ヴァーニャ』の件は大体分かった。んじゃあもしかして、こっちの『リ・テイティル』も同じ様なものか??
ミー:はい…そうです。用途的には、『これ』『あれ』『それ』『その出来事』『その日』とか…前の出来事を短縮する言葉なので、大体言葉の先頭にくる単語ですが、発言者の気分やクセで後ろに来たり、場合によっては『リ・テイティ』となったりします
カイ:そうか。でも、そんな自由な感じなら、同じエンジェリック・ライター同士だと会話は噛み合わない事が多いんじゃないか??
ミー:それが、そういう訳でもなく、普通に理解出来てしまいます
カイ:名前は??
ミー:それが、名前に至っては私達も分からないんですよ。出会って名前を聞いたら、エンジェリック・ライターで自然に頭に入ってくるので…。そこはもう主のお力なのかなと…
カイ:そうか…。それを聞いて、つくづく特殊な言葉だってのはよく分かった。ありがとな(退室)
ミー:いえ……(完全じゃないとは言え…聞いてるだけで、あそこまで理解出来るなんて…主、こんな事もあるんですねぇ…)

―で、入れ替わりでザドキエルがやってきました―

ザドキエル:ち〜っす……って…半泣きしてんぞ??カイリエルにしばかれたか??
ミー:まぁ…そんな所ですが…
ザド:おまっ…何やらかしたんだよ…
ミー:カイリエルさんが、エンジェリック・ライターの単語の答え合わせ…と。なんか、シュナちゃんと一緒にいたら、単語がなんとなく分かったとかで…。それで、例え話で…
ザド:わー…なんとなく分かった。お前の例え話は、地雷しか埋まってねぇもんよ……
ミー:酷い……(苦笑)
ザド:ま、それは置いとくとして…カイリエルが完全にエンジェリックを理解したら、ちょっとヤバくね??
ミー:どうしてですか??エンジェリック・ライターの理解者が増える事は良い事じゃないですか
ザド:そうだけどさ、現状俺達は、カイリエルにバレ無いように会話するのに使ったりしてるからさ
ミー:あ〜…
ザド:まぁ…心を読まれるから、無駄だとは思うんだけどさ
ミー:ザドキエル、何時も締め上げられていますもんね…
ザド:地雷埋まった例え話をしたお前が言うか…

――――――――
†ミーの例え話は、大概爆弾(^^;)

まぁ…エンジェリック・ライターの会話は、基本発言者の気分次第で、単語が微妙に前後します。ルーが幼少期に「わかんない!!ポイ!!」と言った理由はそこ(笑)

ただ、双子幼少期は、女神様が一から教えていたけど、双子の記憶をあやふやにしてから、天使を沢山創ったあたりから、女神様自身が『これ教えるの、ちょっと面倒……。でも、高位魔法の術式は、どうしてもこれになっちゃうし…。もう、七大天使達と文書館を管理する天使は、自然に使える言葉にしようかな…』となった感が非常に…(^^;)

ルーがある程度理解出来るのも、「女神様が甘やかした結果」だと思う(^^;)
そうなると、うーちゃんが使えてそうで使えてないのは……何でだろうね…うん……(^^;)


ザドキエル含む、慈悲の天使4人も、その役職の命を受けたその日から、エンジェリックは使える様になった感じ。

そう言った意味でも、シュナの存在は、かなりイレギュラーです。

まぁ…女神様の思う所があっての結果ではあるような気がしますが…うん…(^^;)

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