パイモンは胃に来るタイプ


†先の「天使長が悪魔に対して物騒」な記事の、聖水仕様のお菓子……

あれ、パイモンも普通に食べたら舌がピリピリする程度だろうけど、場合によっちゃあ胃にダイレクトに来てそうだなと

【基本パイモンの不調は魔王の所為】

―異端地獄・魔術堂―

ヴァサゴ:パイモンさ〜ん、大丈夫ですか〜
パイモン:何故だ……聖水で大ダメージがきた事なんて、今までなかったのに……(回復用魔法円に寝ながら)
ベリス:元が天使だと、そうらしいな。舌が痺れる程度…だったか
ヴァサ:え??そうなんですか??中級悪魔とか、よくこうなって運ばれて来るから、てっきり聖水ってそんなものかと…
パイ:ベリスの言う通り、普通は舌が痺れるというか…スパイシーな物に強い炭酸のシュワっとしたような感じというか…。だから、まさか胃に来るとは思ってもなかった
ベリ:……。十中八九、ストレスで弱りきった胃に、聖水入りの菓子なんて食ったからだろうな。お前、何の為に時計を買った??
パイ:…うるさい…。これでも、書類は前よりもスムーズに片付いている方だ。問題は、ルシファー様の無茶ぶりが……
ヴァサ:あぁ〜……
パイ:昨日も唐突に「高級チョコ食べたい」「おやつはバタークッキー」とか言い出して買いに行かされ…その隙に、また溜めに溜め込まれた書類増やされ……予定が狂っていく始末だし
ヴァサ:……。ルシファーさんって、パイモンさんのスケジュールクラッシャーですね…
ベリ:まず、ルシファー様は、その時の気分で動くからな。まぁ…だから地獄は面倒な規律が無いんだろうが…
パイ:天界にいた頃から、割とそんな感じだった。言葉を借りるなら、「私がルール」が基本の方だから(はぁ…)
ベリ:堕天してから、それに拍車が掛かったような感じか
ヴァサ:でも、ルシファーさんって割と親しみやすいですよね。何時も楽しそうって言うか、下級悪魔とも楽しくワイワイやってるって言うか…
ベリ:一面だけ見ればな。堕ちてきた直後は凄かったぞ。地獄にいた奴らを片っ端から半殺しにしていった位だからな。お陰でここは常に悪魔が満杯だわ、薬草は切れるわであの時は大変だった(はぁ…)
ヴァサ:えっ…。何それ怖っ…
ベリ:だから地獄で逆らう奴がいないんだぞ。皆それを知っているからな。プルフラスやアリオーシュみたいな新しい奴らも、何かしら聞いている筈だ
パイ:堕天使なら尚更だろうな。まず天界で、大反逆起こしているし、その時も、邪魔しに来たミカエルを平気で斬ったし…………(急に沈黙)
ベリ:どうした??
パイ:いや……。今思えば、ルシファー様はあの頃が、一番真面目で魔王らしかったな…って…(泣)
ヴァサ:う〜ん…。それでも、そんなルシファーさんってピンとこないなぁ…。確かに、最初会った時は、威圧が凄い!!っては思ったけど、割と話も真剣に聞いてくれるし
ベリ:ま、そんなに知りたいなら、ルシファー様に纏わる過去を“見”ればいい。地獄の至る所で“見”れるぞ
ヴァサ:至る所でって…
ベリ:私やアムドゥシアス、あの若年寄り、マモン、ベリアルは別として、それ以外は、本当に片っ端から斬っていたからな。と…そろそろ良い頃か(空間から水差しを取り出した)
パイ:水??
ベリ:邪悪の壕の瘴気にあてた水だ。まぁ…聖水の中和剤だな。7大天使の聖水ってあたりが厄介だが…無いよりマシだろう。それを飲んで、魔法円で寝ておけば、30分位で動ける様になる筈だ
パイ:助かる…凄く助かるっ!!
ヴァサ:(でも、その30分の間…もしかしたら、こうしている間にも、書類は確実に増えてるんだよねぇ……)

―――――――――
†毎度……(^^;)

まぁ…パイモンの隙があれば、書類位軽く増やして来るのが魔王だわな(^^;)

スケジュールクラッシャー……

しかし、有り難い事にルーは、真面目な時も平素でも「中身がぶれないありのまま」というお言葉を頂きました。

うん…確かにな

因みに、パイモンが聖水入りのお菓子を食べた経緯は、単純に毒味です。
が、横からルーが食べて文句言うし、自分は大ダメージを受けるしで、いい事は何一つありませんでした(笑)

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