天使長、凹む…


†前の続きで…
とりあえず、苦手な物も口にする天使長。
まさか、息止めて食べる訳無いだろう…と考え…

ミーなりのインチキを仕掛けて食べてそうだなと。



【残り香の反動が凄まじい…】

―人間界・クスナの町の食堂にて…―

ミカエル:………。
カイリエル:お前…実はピーマンも苦手か…
ミー:……。薄くスライスした上で、ピザの上に乗せてある分や、相当味を消してあるものなら、問題無いんですがねぇ……肉詰めは、苦味がそのまま残っていますからね…この町のは……
カイ:(何処の町で食っても同じだろ…多分…)にしても、傍目には美味そうに食ってたな。・・・・・・(読心中…)魔力でインチキか…
ミー:えぇ…。魔力で誤魔化して食べていますが……。食べ終わった後に味と香りが、反動で一気に来るのが…やはり……
カイ:そこまでして食う必要あるか??
ミー:…確かに、私達の飲食は、半ば趣味みたいなものですよ。別に食べなくても、人間体は維持出来ます。しかし、調理場で、一生懸命料理を作っている人間の姿を見てしまったら…。
更に言えば、人間界に降りてくる時に目にしてしまった、ピーマン農家の方の嬉しそうな顔をしてピーマンを収穫している姿を見てしまったら、残す訳にはいかないじゃないですか!!もう罪悪感しか生まれませんよっ!!(泣)
カイ:クソ真面目かお前は!!
ミー:し…しかし、これでも好きになる努力はしてみたんですよ!?例えば、ニンジングラッセみたいに、甘くしてみたり、ほうれん草ケーキみたいに、野菜ケーキにしてみたり…。(いずれも大失敗でしたが…)
そして許容出来たのが、薄くスライスされた物と、味を相当消した物だっただけで…
カイ:で、止むを得ない時は、魔力で味をインチキすると
ミー:上手い解決法が無かったんです……

――――――――――
†ルーもミーも、苦い系の野菜はダメそうだなと思って…

因みに、魔王にピーマンの肉詰めを出したら、肉だけ食べて、ピーマンは堂々と残します(笑)


「ルシファー様、せめて一口…」
「一口食べただけでも苦いもん!!って言うか、なんでこんな物出すの!!」

な〜んてやり取りが、確実になされます(^^;)

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