異端審問会式、ブレーメンの音楽隊


†当家で、ブレーメンの音楽隊をやったらどうなるのかなって(笑)↓

【ブレーメン…よりイスラエルの音楽隊…??】

ひっそりとした森の中の小さな家に、昔は王様だった、一人のお爺さんが住んでおりました。
お爺さんは、リュートを弾くのが大好きで、いつも白い馬のハクと、トラ猫のトラに弾いて聴かせてあげていました。

そんな平和なある日、王様は、久しぶりに自分が暮らしていた王都に行ってみたくなりました。

「久しぶりに、王都でリュートでも弾こうかのぉ…」
お爺さんは、旅支度をすると、リュートを持ち、ハクとトラを連れて、すぐに王都を目指し出発しました。

長い長い道を、王都を目指し…
休みながら歩いて行きます。

そんな旅の途中、この世の物とは思えない位、大きな三つ頭の犬と、鳥の翼を持った少年が、途方に暮れておりました。

「おまえさん達、どうしたんじゃ??」

お爺さんは、二人(??)に尋ねました。

「僕は…フェニックスと言います。こっちの犬はケルベロス。地獄から逃げてきました」
鳥の少年…フェニックスは言いました。
「どうして逃げてきたんじゃ??」
お爺さんは尋ねました。
「地獄には、ルシファーという、魔王様がいます。魔王様は、僕を見ては「焼き鳥、ターキー」と言い、腹心の忠告も聞かずに、僕をポン酢やタレで食べようと、あの手この手を使ってきます。
ケルベロスも、魔王様が怖くて逃げてきました。
詳しくはわかりませんが、木刀持った魔王様が、怖くて仕方ないそうです」
フェニックスは、泣きながら老人に話ました。
ケルベロスも、それぞれの頭を垂れ泣いておりました。

「そうかぁ、大変じゃったのお…。そうじゃ!!おまえさん達も、一緒に王都に行かんか??儂は王都までリュートを弾きに行こうと思うておる。おまえさん達は、歌っておくれ。なに、それが終われば儂と暮らせばいい。どうじゃろうか」
お爺さんは、2人に提案しました。
フェニックスはぱあぁっと明るい顔をして喜び、ケルベロスも嬉しくて三つの頭それぞれから、遠吠えしました。

そうして、お爺さん率いる不思議な音楽隊は、王都を目指し、旅を続けました。

その途中…
お爺さん一行は丘の上に立つ、少し立派な家を見つけました。
「今日はあそこに泊めて貰うかの」
そうやって近付くと、中から声が聞こえてきました。
お爺さんは、悪いと思いながらも聞き耳をたてました。
すると、ジャラジャラと言うコインの音と国の神官らしき男の声、下品な盗賊の高笑いが聞こえてきました。
神官と盗賊が手を組み、お爺さんの故郷で悪さをしていたのです。

「なんという事じゃ…許せん」
お爺さんは、何とかして、この悪者達をやっつけてやろうと考えました。
「お、お爺さん、僕達もお手伝いします」
フェニックスが怯えながらもそう言うと、他の動物達も、コクリと頷きました。

その夜…
今日も王都へ襲撃に出掛けようとした悪党達を、フェニックスは大きな鳥の姿になり、くちばしでつつきまくり、ケルベロスは悪党の服を口で加えそのまま釣り上げると、ブルブルと首を振り、悪党を揺さぶり、トラは研いだばかりの爪で悪党をひっかき、ハクは後ろ足で悪党を蹴り飛ばし、お爺さんも、どこから取り出したのか、ロッドで悪党達をボコボコにしていました。

そうして、悪党達を一網打尽にしたお爺さん一行は、彼らに縄をかけて王都まで行き、王様の前に突き出しました。
更にお爺さんは、自分の息子でもある王様に、きつ〜いお説教をしました。

そしてお爺さん一行は、王都で三日三晩歌ったり、リュートを弾いてから帰っていきました。

その後、帰り着いたお爺さんは、再び森の中で、増えた仲間と一緒に楽しく暮らしましたとさ。

めでたし、めでたし

──────────

†長々と…(^^;)
半分、某ご老巧番組みたいになっている気がしなくもないです(苦笑)
そして、焼き鳥にされそうな鶏よろしく、ターキーにされそうなフェニックスは、嵌まり役だと思う。

そういや、ブレーメンの音楽隊は実際にはブレーメンに行ってないんだよなぁ〜と。
泥棒の家を奪い取ってたような…
あと、何気に教育番組で流れていたブレーメンの音楽隊の歌は好きです(*^^*)
今でもあるのかな…あの曲…

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