流れるそうめん


†地元で「そうめん流し」と言ったら、くるくる回るやつなんですが…
それが地元と九州の一部のみと言う…

あれ…卓上そうめん流しかなんか、そんなネーミングで、小さいのが電気屋に売ってた記憶も、無きにしも非ず…

なもんだから、竹で一直線に流れるそうめんのイメージが、パッと思い浮かびませんでした…

そうめん流し=回ってる
な…

まぁ…回るそうめんは、見ているだけで、ちょっと楽しいんですがね(^^;)
そして食べ終わった後に、箸を回したくなる子供がいると…(笑…自分の周りは、自分含め、ほぼやっていた…)

でも、そうめんよりかは、うどんをあれで回してほしいかな…

おいといて…

そうめん流しを、天使軍5人でやっていたら、ちょっと楽しそうだなと。
―――――
【天使の羽根休め……】

―天界・第七天国、軍訓練場―

ミカエル:ラファエルが教えてくれたんですよ。楽しそうだなと
カシエル:あぁ、日本の夏の文化ね
ミー:やはり、カシエルは知っていましたか
カシ:えぇ。なかなかに楽しいのよね
ザドキエル:つか、ラファって、人間界の文化を結構天界に持ち帰ってんのな
ラグエル:それも一つの仕事なんじゃないでしょうか。ミカエル、その辺は??
ミー:…。完全に旅行はラファエルの趣味ですね。しかし、主もラファエルの土産話はお好きみたいですよ。勝手に出掛けるので、注意もされていましたが…
ザド:あぁ…やっぱ注意されてんのな…
ゾフィエル:で??そうめん茹でたけど?誰が流す係りなわけ??
アナフィエル:僕がやろうか?(に〜っこり)
一同:えっ…??
アナ:みんな食べたいでしょ??育ち盛りだし??
ザド:いや…育ち盛りもなんも…
ラグ:確かに人間年齢だとそうですが…
ミー:有り難うございます(に〜こにこ)
ゾフィ:ちょっ…!!
カシ:ミカエルっ!!
ミー:せっかく流して下さるんですから…
アナ:あ〜。警戒してるのかな。大丈夫、何も毒は入れないから。軍リーダーだし、君達がそうめんにあたってダウンしちゃったら大変だし、みっともないからね〜
一同:……(ほんとに大丈夫か??)
アナ:あ、そうそう。このそうめん、一本でも着地点のザルに入ってたら、今日の訓練は、動体視力をみっちり鍛える回避からの攻撃訓練だから。今日は何が飛ぶか楽しみだよ(にっこにこ)
ザド:取りこぼす前提かよ!!
ミー:お、落ち着きましょう!!たかが流れるそうめん位、取れないわけ…
アナ:流すよ〜

―ビュン―

一同:…え??

―ぽちょん…―(着地点のザルに、一塊のそうめん)

アナ:あ〜、訓練決定だね
ゾフィ:ちょっ…今、豪速球で流れてなかった!?
ラグ:流れましたね…。つか、このちょろちょろと流れる水の勢いで、どうやったら豪速球で…
カシ:むちゃくちゃ過ぎる…。ちょっとミカエル、今のはノーカンよね!?
ミー:は…はい!!絶対ノーカウントですっ!!まだ準備出来ていませんでしたし、アナフィエルさん、チャンス、チャンス下さいっ!!
ザド:頼む!!マジ頼む!!油断してましたっ!!
アナ:油断大敵とは言うけどね。いいよ。今のはカウントしないであげる。じゃ、流すよ〜


その後、豪速球で流れるそうめんを、必死に取り…
食べた感じがしなかった5人。たった3センチの長さのそうめん一本取れずに、結局、回避攻撃の鬼訓練を受ける羽目になったんだとか。


―5人+1人が、そうめん流しをしている頃…―

カイリエル:シュナ、美味いか??
シュナ:(にっこり笑って頷いた)
カイ:そうか美味いか。いっぱい食べて、大きくなるんだぞ

卓上そうめん流しで、回るそうめんを見ながら、シュナと二人で、そうめん流しを楽しむ親バカイリエルがいたとかいなかったとか…(笑)

―――――――――
†本当に、羽根休めをしているのは、カイリエルとアナフィエルだけという…(笑)
そして、そうめん流しですら軍の試練になりかねない、天使軍です…(^^;)

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