00

 朝起きて直ぐに、ママが大切にしてる木の実とお花の鉢植えに水をあげるのは、ぼくの日課だ。
 またきれいなお花を咲かせてねとか、おいしい木の実をつけてねって思いながらお世話をすると、植物は答えてくれるってママはいつも言ってた。

 お花にお水をあげたら今度はママを起こしにいく。ママはおねぼうさんなんだ。
 ママ起きて、起きてってあんまり力を入れすぎないように、まだお布団を被ってるママのかたをたたく。声を出しちゃうといけないから静かに静かに。

 しばらくそうしてるとママが目を開けた。まだまだとっても眠そう。おはようママ。朝ごはんを食べようよ。
「おはよう×××。起こしに来てくれたの?いい子ね。ありがとう」

 ぼくは×××じゃないんだけどな。ツキツキ痛む心は無視してぼくは笑う。
 ぼくはばけぎつねポケモンゾロアーク。人に幻を見せるポケモン。




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -