小説 | ナノ


「鶴見中尉殿、お疲れでしょう。お茶でも淹れましょうか」

「…さすがに、読み物は肩が凝るな」

「少しお休みになったら如何です?」

「そうしよう…ほら」

「?なんです」

「膝枕だ、君も書物整理で疲れただろう」

「え?!そ、そんな!私如きが恐れ多いですっ!」

「たまには甘えて来てはどうだ」

「……う、じゃ、じゃあお言葉に甘えて…っ(鶴見中尉殿のお膝…!)」

「遠慮するな」

「ええ…そうですね…(あ、思ったより柔らかめ…)」

「良い日だな、麗らかだ」

「本当ですね、こんなに暖かいのは久しぶりです…(なんて幸せ、これを鯉登に見られたら…)」

「鶴見中尉殿!失礼しま、キェエエエェエエ!!!」

「鯉登、シー。音が大きいぞ」

「あーいいとこだったのにうるっさいのが来た…」

「わい、鶴見中尉殿のお膝元でなんしよる!!」

「月島さん、通訳してくれます?」

「◇×◯▲@!?」

「(羨ましさが二倍になって訳わからなくなってる…)すみません、聞き取れませんでした」


(膝枕大戦争/鶴見)