コラボ夢小説 前編


※不死者のOh!第31話、シャルティアと生前葬ネタ。

※オバロ夢サイト「白詰草
管理人・よつばさん宅の夢ヒロイン&パンドラ万年新婚夫婦と、拙宅の夢主ファミリーとのコラボ。

※名前変換はございませぬ。考えるな、感じるんだ。

※小話の巻末にあります ─○○─ ←の文は、よつばさんのキレっキレな全力ツッコミになります!

※それではお楽しみあれー!



ナザリックから Es tut mir Leid ご免下さいませ
(エリー、アレクサンドル、パンドラ)

太陽が光り輝くビーチリゾート──白い砂浜にさざめく波しぶき、活気賑わう笑い声が、金色にキラキラ光る浜辺の砂と同じく絶え間なく鳴りわたる。

身長よりも高く張ったネットの上で はずんで来たボールを、かるくトスしたエリーがペアを組むザリュースに向けチャンスの合図を声あげる。

意気込むザリュースが応じて白浜のコート上を飛び、相手陣のガード空く狙い目にアタックを打つ。

ネット上空から叩き付けられるボールが、ベイの横顔をすり抜け 続いてゼンベルの足元、隙間を縫い直線を描き、返球の余裕与えず綺麗に海砂に埋まり1点を決められた。

はしゃいで跳ねるエリーが両手を上げハイタッチを求めてくるのを、ぎこちなくも楽しそう表情をほころばせ、小気味よく両手合わせるザリュース。ビーチバレーに興じているその和やかな様子を観客席側で眺めてるクルシュもつられ、穏やかにほほえむ。

今日は此処、西の海で魚を養殖はじめるのに、有益な知恵を授けてくれたり 他にも色々と──大っっ変!お世話になったザリュースたち蜥蜴人リザードマン族と親睦を深めようと、家族イベントに我が家へご招待した。
種族の隔たりなく人間種,亜人種みんな誰もが楽しく遊んでくれているようで、ウチの家族が元気に生活できているのもザリュースのお蔭だと、深く感謝の意を表する。

「おぉうーい大将〜?珍しい客だぜー」
「ほいよっ?どなたー?」

仕切り直しでゲームの再開急かすゼンベルの呼び声に、詫びを入れ。珍客?をつれてきたという息子アレクサンドルの方へ、振り向くと

「何つったっけ此奴コイツ?」
「ごっ機嫌んんっン麗しゅう〜っ!エリクシール様ぁぁあ〜!」
「なんッしよっとかアア!!?」

よそ様のお宅から借りてきた猫みたく、2m超す巨体のアレクサンドルに首根っこ掴まれ宙吊りになっている(それでも厨二病全開決めポーズを忘れない)パンドラズ・アクターに衝撃通り越して素の訛りが超大音量ツッコミで飛び出してしまうエリー。

─▼ 黒 歴 史パンドラズ・アクター が 現 れ た !(某携帯獣風)─

三度の飯よりエーベル様が好き。
(エリー、パンドラ、カーリィナ)

おもてなし精神ー!!と大声で叫びながら、お客さまをぞんざいに扱うアレクサンドルに向かってグーで思いっきし叱り。宙ぶらりんにされていたパンドラの救出に成功する。

やっと足が地面と再会果たし華麗に着地、何度も頭を下げ陳謝してくるエリーに寛容な心でパンドラは許し。
──ふと、普段お召しになられている動きやすい服装と違う。夏場に相応しい、涼やかな瑠璃色のビキニ水着に腰元でパレオをロングスカートのように巻き、陽光で透ける白い布地にスリットの間から覗かせる 張りのある柔らかそうな太腿が何とも煽情的に見えてならない

「まあ、この世で最もお美しくあらせられっわたくしたかぶらせて下さる御方は!!ッ愛しのエーベル様ですけどオ!」
「OK、一端ブレーキ。パンドラ」

突然 嫁さんへ愛を叫びだすのは毎度のことなので、エリーはすでに慣れっこである。
臆面もなく、万年新婚夫婦そろって次から次へと伴侶のいいところや褒め言葉がよく出てくるよなぁー。いつまでも仲が良いのは素晴らしいことだ──感心して深く頷き返す。

キュートで可憐な上に、妖艶な水着姿のエーベルを 余裕で脳内再生し出したパンドラは──
(悪くありませンン"ン"!!むしろ持て余すッ!!)太陽の熱さで体温上昇したのではない。
毎夜お披露目してくれる愛する妻エーベルの下着姿とを重ね。水着の肩紐をするするとキメ細かい色白な肌の上を指先で撫でて、滑らかな なで肩から取り外す場面を想像し。テンション諸々こみ上げて鼻血が出てきそうなのを掌で押さえ、口元が緩みニヤける埴輪顔を隠し 小刻みにぷるぷる震えるところを。──背後から魔導銃の銃口先突き付けたカーリィナが絶対零度のオーラ纏い、接待に声かける。

「静かに話せる席を用意しましたが──二度と無礼な言葉吐けないよう、冥府に御案内致します。」
「申し訳ございませんでしたアッ!!」

散弾銃ショットガンのハンドクリップ・持ち手部分を前後に往復させ、重々しい金属音鳴らし装填を行う──主人が何よりも大好きカーリィナに向かい、光速でそれはそれは見事な華麗なるジャンピング土下座をバシッと決めるパンドラは。命からがら難を逃れる。

─パンドラも男だもんね、そりゃあエロい妄想もしちゃうさ。アイラブ嫁!─


空気を読める系ドッペルゲンガー。
(エリー、パンドラ)

浜辺でビーチバレーやBBQ、砂遊びにスイカ割りといった海水浴を満喫している皆から少し離れた場所に用意してもらったパラソルの下で、パンドラと二人きり。エリーが統治する西海に今日、アポなし訪問でウチに来た用向きとはなんぞや?っというかその前に

「なんでアレクに捕獲されたん?」
「いやぁ〜っエリクシール様の領地で本日、こぉんな賑やかなもよおしが開かれているとは存ぜず!日を改めようと、少ぉ〜しの間 物陰に隠れて皆々様が楽しんでいる様子を眺めていましたらアレクサンドル殿に見つかってしまぁいまして──あっ、そうそう!こちら手土産をお持ちしました〜っエーベル様特製!レモンヨーグルトのパウンドケーキになります。よろしければ!」
「あらぁっこれはご丁寧にどうもー!」

お菓子作りが得意なエーベルさんの美味しいケーキが入っている箱を素直に受け取りエリーは──はっ!と我に返り。聞こうか聞くまいか悩んで思案をめぐらす
(そうじゃない!そういうこと聞きたいんじゃないんだパンドラっ!一体いつからウチに来てた?!まさか何時間もずっとぼっちで隠れてたンかッいいんだよ遠慮せずに参加してきてっ!宝物殿に長いこと一人きりだったから大勢の輪に加わるの戸惑ってたんかああアアアなんという箱入りドッペルゲンガーッ!!!)

今でこそ嫁のエーベルさんと仲睦まじくむっちゃ楽しく暮らしているが、一人遊びに凄く長けているパンドラを思い出し───ぼっち時代が長かった昔の自分と重なりあい、悲涙がこぼれてくる。

(泣く程嬉しかったんでしょうか‥?)

妻が手作りしたケーキの箱を受けとり、何故かすすり泣いて頬を濡らすエリーにつとめて紳士にハンカチーフをそっと差し出す。
やましい気持ちは微塵もありません!女性に優しいデキる愛妻家。その名もパンドラズ・アクター!!

─根っからの箱入り息子なパンドラ─


ナザリック恒例!謎イベント。
(エリー、パンドラ)

沈んでしまった気持ちを落ち着かせるため、愛情たっぷりこもったエーベルさんの手作りパウンドケーキを一緒に食べ。ほんのりと甘いレモン味と絶妙な舌触りでとろけるヨーグルトの酸味が超悦美味しい!!どうもありがとぉおお!エーベルさーあんっ!!

「エリクシール様の処にもシャルティア様からの招待状が届いていると存じますが‥内容の方は既にお読みに?」
「んえ?シャルティアから──?申し訳ない、(遊びイベントで)忙しくて 招待状?まだ確認してないや」

良くも悪くも我が道を行くマィペースな性格をしているエリー。(カッコ)内に入る言外を、なんとなく察したパンドラは敢えて追及せず。近日ナザリックで行われる催し物を詳しく教える

「シャルティア様の生前葬が実施なされます。」
「・・・・ ごめんなさい、もう一回言ってくれるかな?」
「シャルティア様ご自身が企画立案されました生前葬が、近々ナザリックにて行われます。」

聞き返してもわからん。
再びエリーはうんうん唸り声を上げ、知恵熱起こして黒い煙でも出てきそうな思考の渦巻く頭を抱える──
アンデッドでヴァンパイアのシャルティアが‥?なんて??言い方は悪いが不死だろ?死んでる身で葬式をしようと、してる‥‥、のか??
え?それだと"生前葬"と言え──なくもない?んんんっ‥?!また意味わからんイベントに巻きこまれる予感MAX‥ッ!!異形種だらけの葬儀集まりってもう、それだけで絵面えづらがヤバい。招待状送られてるって言うし断る訳にもいかない、そもそも主催するシャルティアがとむらわれる側ってアリなん!?なにを求められているのか全く見当がつかないっなんの試練だ今回も──ッツ!!

考える人の銅像と同じように、椅子に座りうずくまる体勢で悩みまくるエリーに反して。陽気なテンション崩さず

「ですよねぇー!」と破顔して笑い飛ばすパンドラ。

「やはりエリクシール様も悩んでしまわれますよねぇ〜!」

明るい調子で手首をひらひらと振り そんなに悩まなくて良いのですよとやんわり諭す。

─前代未聞のアンデッドの葬式─


推しカプを布教するファンの如く。
(エリー、パンドラ)

どういったいきさつを経て「生前葬」なんて謎イベントが催されるのか──!わからずにいるのも不安でしょうがないので。後日デミウルゴスらへんにでも教えてもらおうと画策するエリー、皿に盛りつけたケーキをぱくぱく美味しく頬張るパンドラに喉を潤せるようシャーベットジュースを提供して、式に参加する旨を伝える。

「左様でございますかっ!エリクシール様にお会いになられると知ればンアインズ様っを始め、我が妻エーベル様はもちろん!ナザリック守護者一同!!心待ちにいたしておりますううっ!それで‥‥本日お伺いに上がりました要件がですね──エリクシール様に是非とも依頼したい事がありまし
いいよ。
っえ早ア!即答?!まだ何も言っていませんよッ!」
「他人行儀っぽいさみしいこと言うなよーパンドラ、そんな大げさなお願いするってことは。十中八九──エーベルさん絡みで、彼女が喜んでくれるなにかサプライズを用意したくてわざわざ宝物殿から1人でウチまで来た。OK?」
まさしく!!そうでございます!」

思わず感嘆して拍手を送るパンドラに向かい、サムズアップして自信たっぷり引き受ける "心の友" と書いて心友しんゆう!!

「パンドラ×エーベルは至高。」
「えっハイ?今何と??」
「パンドラズ・アクター!!君が喜ぶということは!イコール即ちエーベルさんの幸せにつながるってことよ!!!(力説)」

─推しカプの幸せのためならば(使命感)─


中編に続く!



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