超短編集まとめ2


△NEW▽OLD

想い人自慢対決。
(デミ、カーリィナ、パンドラ)

同族嫌悪、水と油、何かと反りが合わない両者として皆さんご存知。ナザリック随一の智将と名高い最上位悪魔と西の海に君臨する恐怖の冥途使いラスボスおねえさんが険悪な空気を漂わせ対峙する。

先手を打ったデミウルゴスが敵人の視界を覆うよう広げるは<完全不可視化>パーフェクト・アンノウアブル魔法道具マジックアイテムを持ち出してまでシャッターチャンス収めた意中の御方コレクション──幼女の姿でアウラとマーレと密林を駆けまわる、はつらつとした屈託のない笑顔。または品格高い淑女として いと尊きアインズ様と対談する際の鋭い刃を瞳の奥に宿す、真剣みを帯びた表情。別ショットでナザリック内ですれ違う面々に向かい、朗らかに挨拶する。といった写真の数々を披露しデミウルゴルは得意げにほくそ笑む。

あしらうよう鼻先で笑うカーリィナがアイテムボックスから取り出したのは──百科事典と見紛う分厚いアルバムコレクションの一つ。愛して止まないナマエとのツーショット写真から始まり、風呂上がりの火照った御顔に上気する素肌に肝心な箇所は絶妙にバスタオルで隠れてるお色気秘蔵写真。あどけない寝顔でゴマフアザラシの抱き枕を抱えて寝転がる、普段仕事で張り詰めてる御姿とはかけ離れた無防備な日常の一コマ。おやつを頬張り心の底からしあわせそうに微笑んでいたり、庇護下に置く人間の赤子をその胸に抱き、慈しみ あやすその瞬間を収めた神々しい様は正に女神と評して良い。
黄金に輝くアルバムを前に膝を屈し、ナマエの傍で仕えてきた年月の違いを思い知らされ苦悶に歯噛みするデミウルゴス

「くっ‥‥!」
「まだまだ詰めが甘いですわね、デミウルゴス様」

1枚20万金貨からお譲りましょう──とナマエの隠し撮り写真の交渉を持ち掛けるも、元々のネガは大切に厳重保管してあるのでカーリィナの完全なる勝利である。
コロンビアポース決めるカーリィナと悔しくて低い唸り声を上げ、地に這いつくばるデミウルゴスという。何ともリアクションしにくい二人の様子を物陰から見ていたパンドラは(御二方‥‥もしや結構気が合うんじゃ?)かく言う自身も恋路に悩めるデミウルゴスの為にナマエの盗撮動画を内々で贈与しているのは秘密ダヨ☆

結局 全員隠し撮りというね!



タブラさんと親面談したい。【切実】
(アルベド、ナマエ、御身)

週一のペースでナザリックに顔を出すナマエが恒例としてる、恋するアルベドの相談に乗る女子会が日を重なるごとに結構な熱の入れようで身が持たなくなるのがそう遠くないと思ってしまう‥‥それは何故かと言うと。

「アインズ様‥っ!どうして、っどうしてわたくしを見初めてくださらないの‥!!」
「ギブ‥!アルベド!割とマジで首絞ってるッ!!」

本気込めて泣きながらプロレスで寝技の間接極めて首を締め上げるチョークスリーパーを決めてくる、恋する乙女は無敵なアルベドにたいぶ命が危ういです。敬具。
この毎度 恋が成就しない嘆きに殺人技で挨拶してくるサキュバスに命がいくつあっても足りやしない、三途の川をマリオジャンプでかるく飛び越えそうになるところを死に物狂いで戻るのもいよいよヤバそう。いくら公式ヒロインでかわいいと思える(ポン骨)モモンガさんでも、ちょっとくらい恨んでいいのではないか。

「この前教えた膝枕大作戦はどうなったのかな‥!?」
「ぐすん。それが‥‥」

みんな大好きむっちんぷりんぷりんな女の子の太ももを枕にできる膝枕なんてアインズ様にして差し上げてはどうか?とアドバイスを伝授したのはつい先日のこと──。泣き腫らすアルベドが回想し

英雄モモンとして長期遠征からナザリックに御帰還なされた際 疲れているであろう愛しき御方を癒そうと、主寝室を得意の裁縫で大量にこしらえたアインズ様ぬいぐるみグッズで所狭しとデコって喜び勇んでお出迎えし。さぁどうぞ!いかようにもしてくださいと言わんばかり素肌にシーツ一枚だけを纏い、全力で膝枕しようで待ち構えていたと──

当のアインズはと言うと。
「あ。部屋間違エマシタ」(扉締め)

頭痛が痛い──!!
語彙力すら低下したナマエは難題過ぎるアルベドの乙女思考回路は一体どうなっているのちょっと今すぐ親御さん呼んできてー!

アルベドの恋が成就するのとナマエの命が尽きるのは果たしてどちらが先か──

サキュバス強い。(確信)



至るところで糸引いてる。
(ピッキー、御身)

不死者のOh!第35話、試食会ネタ。

副料理長あだ名をピッキーが食堂での新メニューの開発にあたり、相談を受けて食事に縁のなかったアインズが思いつく高級料理といえば──寿司、と。ぼそっと口から漏れた単語を聞き逃さなかったピッキーはさっそく試食会の準備を整える。

和食を食べたことがないマーレ、ナーベラル、ツアレを試食会に招待して実物の味の感想を聞いてみることに

「なおこの度の新鮮な魚介類の提供はエリクシール様からの手厚いご支援を頂きました」

漢気たっぷりにピースの指をくっつけて颯爽と笑うナマエが「寿司と聞いて。」という自信満々な感じで容易にイメージ浮かぶ。

「ほんっっっとあの人どこにでも現れるなッ?!」

海のことなら任せなさい(キリッ)



夢は大きくマーメイドマスター!
(パンドラ、ナマエ、デミ)

「ご覧くださいっこのアイテム!!かの悪戯王るし★ふぁーの御手より生み出された素ン晴らしい魔法道具マジックアイテム!!その名もモンスターボーr「タチの悪い出オチ!」

手の平サイズに収まる丸い球体で上半分が赤色、下半分が白色でその境目には何かボタンのようなスイッチがあるもうまんま某携帯獣のそれである。名称も隠す気ゼロで(最後まで言わせねぇよ!?)とすかさずツッコミ入れるナマエ。ファインプレー!

「低レベルモンスターとの戦闘に飽きた至高のぅ御ン方々がふと「あーそう言えば昔ポ○モントレーナーになりたかったんだよなぁ〜」そんな呟きを元に作られたシロモノだとかうんぬんかんぬん」
(碌なものじゃないのは確か!!)

ギルメンを大切にしてるあのモモンガさんでさえ手を焼いたという。堕天使の異名を持つ(コミュ障っぽい)その人物が製作した工芸品を思い出し、どんより重ぉ〜い溜め息が出る。

饒舌にアイテムについて説くパンドラに構わず──不意にボールを手に取ったデミウルゴスが近づき肩や頭に何度もぶつけてくる。

「えっなに?どしたの」

地味に痛いんだけども?
無表情でボールを当てていたデミウルゴルが心底不思議そう ハテナマーク浮かべ

「これならばナマエ様を捕まえられると思ったのですが‥?」
「デミウルゴスもしかして疲れてる?」

目が本気でした。



おお我らが慈悲深き御方!
(御身、ナマエ、アルベド)

「聞いてくださいナマエさん‥‥‥部下たちがまったく休んでくれないんです、俺に対する美化や深読みがもうホントにヤバくてどうすればいいですか労働基準法ゴリっゴリに違反しててブラック企業も真っ青ですよプレッシャーに押しつぶされそうで無い筈の胃が痛くてしょーがなくてっううぅ‥!!」
「モモンガさんはガンバり屋さんなんですねぇ〜疲れたときには癒しが欲しいもの!一度騙されたと思って部下の頭をなでなでしてみてはどうでしょう!」
「なでなで??」

そう相談に乗ってもらったナマエさんのアドバイスを基に、日を改めてまずはアルベドになでなでをしてみたところ──

顔を真っ赤にして背中の羽が嬉しそう振るアルベドに(ちょっと可愛いな。)とほんの少し癒された。

(これぐらいいつでもやってあげられるんだけどな‥)

御身から撫でてもらうのが守護者の間で流行したそうな


後日談。

「ありがとう!!!!」
「アっ!アルベド折れる!!首の骨折れグハァ!!?」

サバ折りK.O!!!

乳圧で窒息するってどんだけー



元凶→ぶくぶく茶釜様。
(デミ、アレクサンドル)

「免疫力が弱い男児に魔除けと健康祈願の意味も兼ね、幼少期に女児の服装を着せる習わしはとても良い考えだと思うよ 時に、君はどのような服を召されていたんだい?ナマエ様との将来を想うと少しでも多く参考にしておきたくてね」
「 は ァ ? 」

──時を同じくして。不穏なインテリ悪魔の気配をいち早く察知したカーリィナが魔導銃を引っさげて疾走する

何で"男の"に当てはまると思った?



ナザリック珍百景。
(アルベド、ナマエ、デミウルゴス)

「恥ずかしがる事はないですわッ!!女同士ですもの!絶対似合います!!」
「フリフリレースのロリータ服なんて着て誰が喜ぶの!私とっくに成人してますけどもォオオッ拷問ですかあああ!!」

純白のフリルデコレーションをふんだんにあしらった幼児用お姫様服を手に、女性がしてはならないよだれを垂らし、下心まる出しで突進して迫ってくるアルベドに絶叫上げ、必死の形相で猛ダッシュして逃げるナマエ。
このような逃亡劇が、ナザリック地下大墳墓で頻度を増し 繰り広げられるようになる──

超スピードで視界を横切る、恐怖を体現したゴリラから捕まりたくない一心で逃走する想い人が走り去った後を──ただ静かにサムズアップして見送るデミウルゴス。

本来なら守護者統括としての務めを放り出し、至高の存在で在らせるナマエ様にご迷惑をお掛けする等、あってはならない事──であるのだが。

アルベドと同じく、私室クローゼットの中に既に何十着と揃えてある。外見年齢がくるくると変化するナマエの少女用と成人女性用、外出用途に合わせ自分で服飾デザインした衣類に各種肌着──いつ袖を通してくれるだろうか。贈与する機会を見計らう。

寸分違わぬサイズ仕上げでしたッ!!←



体育系男子ですもの。
(御身、ナマエ、アレクサンドル)

「はぁー‥ナマエさんところには、料理上手なNPCが沢山いて良いなぁ〜キマイラの息子さんも<料理人コック>の職業持ってるんでしたっけ?得意料理あります?」

アンデッドな上、スケルトンで食べ物が食べられない身であるが。リアルで馬車馬の如くブラック企業にぞんざいに扱われ、一人暮らししてた頃に心の片隅で憧れていた──激務から帰ってあたたかなご飯が待つ 明るい食卓。

ゴツい体格であるアレクサンドルが台所に立つイメージがいまいち結びつかないも。<料理人コック>のスキル持ちなら美味しい料理作るんだろうなぁー。
遠くを見つめアインズは、頼れる兄貴分であった建御雷氏を思い起こして朗らかに笑う傍らで。ナマエは目線を逸らし、変な汗流して白状するよう重々しく口を開く

「主に──肉を、焼いたり、肉を焼く」
「あっ(察し) そう、なんですね‥。」

漢は黙って肉を食え。byアレクサンドル

バランス良く野菜もね!



つまり酸素と同じ。
(デミ、ナマエ、ペストーニャ、三魔将)

外政、内政と同時進行して牧場での運営にも重役責任者として携わるデミウルゴスの業務は過酷を極める。
悪魔種としての恩恵で睡眠や食事等、必要としない彼であるが ここ最近。こまめに摂取しておかないと心身に重大な支障を来す とても厄介な病を患う。

何もする気が起きない、溜め息ばかり吐く、あのひとの笑う顔を想起して動悸が激しくなる──

机の上で黒の革手袋嵌める両手を組み、項垂れるデミウルゴスは暗い疲労の影を背負い 遠々しい西の地に離れているナマエへ想いを馳せる。

今日和こんにちわーってあれ?早く来すぎちゃった?」

突然の事態に呆気に取られデミウルゴスは驚きの余り言葉が出て来ず、眼鏡がずり落ち慌てて掛け直すレンズ越しでハッキリとナマエを捉える。

「アフタヌーンティーここでするって、ペストーニャからお誘い受けたんだけどー‥‥あら?お疲れさま、デミウルゴス」
「時間通りでございます‥‥わん ナマエ様。さぁデミウルゴス様もご一緒に休憩にいたしましょう」

スコーンやマカロン、一口ケーキが彩る三段皿スタンドに紅茶セットを乗せたカートを配膳して入室するペストーニャがはしゃぐナマエに気づかれないよう目配せして。私室の外廊下から激励エールを送る三魔将の粋な計らいを確り受け取る

餌付けでまんまとド壷にはまるナマエ。

貴女が居ないと息もままならない



子ども心を忘れない。
(御身、アウラ、マーレ、デミ、ナマエ)

執務をひと通り終えて時間を持て余したアインズは 確か今日、ナマエさんが第六階層に顔を出してるんだったな?と思い起こしてアウラとマーレの双子とよく魔獣と触れ合い戯れているナマエに。なんとも言えないもやもやした、はたまた羨ましいような───
自分には無い奔放さに時々 どうしようもなく後ろ暗いなにかを感じてしまう

はっと白骨化した首根を振り、沈んでた意識を戻し我に返ってアンデッドに疲労なんてバッドステータス受けないんだけどな──?
不思議に感じるも忙しの身であるナマエがこっちナザリックに訪れてきてくれてるなら逢いたい気持ちが湧き。アインズ当番のメイドへ言付けて第六階層へ転移する。

「はぁ〜ぁ‥‥!あっアインズ様!?いらっしゃいませ‥っ!すすすみません、ほらマーレ!みんなしっかりしなさい!」
「ふぇぇ‥お姉ちゃん、ぼくもぅ‥動けないよぉぅ‥‥!」
「何が起こった?」

ジャングル領域へと足を運び、双子と配下の魔獣たちが疲れ果てて疲労困憊 地べたに座り込んでいる──そこにナマエの姿は見当たらず、茶目っ気たーぁっぷりピースしてウィンク飛ばしてるイメージ浮かぶ。
この惨事は貴女が原因ですかッ!!

「かくれんぼしている最中なのですが、どおっしてもナマエ様を見つけられないんです!魔獣たちも動員さして探してるのに、さっすが至高の存在である御方は隠密スキルも秀でてらっしゃる!」

はい確定ーッ!なにガチでかくれんぼに本気出してるのナマエさあんッツ!!?この流れッ俺も隠れるの神業レベルって勘違いされるんだからハードル上げないで下さいよオオオオ!!!

「あたしたちの降参でかくれんぼを終了したいんですけど‥‥ナマエ様が一向に出てきて下さらなくって‥、」
「ぁ、あのう‥それなら、‥‥デミウルゴスさんに‥お願いしてみようよ‥」
(え?何でデミウルゴス??)

ここで意外な人物──いや、悪魔の名前が挙がる。ひとつ下の階層から機嫌よさげ(?)な感じで転移してきたデミウルゴスはこれまでのいきさつを聞き、得心

「成程。アウラとマーレからの呼び掛けだと、おびき寄せる作戦と誤認なさっている様ですね。──ご安心を 割と直ぐ御姿を見せてくれますよ」
(?探し出す‥んじゃない、のか??)

ますます疑問符を浮かべるアインズ様の側で 数人メイドを呼び出したデミウルゴスは人工の陽光が射し込む開けた場所にダイニングテーブルセットと茶菓子の用意をして、手慣れた上品な手つきで紅茶をカップに注いでいるその時

おっやつー!っふっふう!」
「ナマエ様〜っ!やぁーっと見つけましたあ!」

一同がほっとひと息つくなか。アインズは超絶ツッコみたい心の叫びを何度も沈静化起こして抑えこむ。

ナマエさんんんっ!!貴女って人はああアンタっそんなだから幼児扱いされるんですよッ何歳児ですかア!!?

全力で遊びますとも!!



健康優良女子。
(デミウルゴス、ナマエ)

「おやナマエ?今度は何を御造りになられているのですか」
「やぁデミ、ちょーっと車いすなんかをねぇ〜。ウチんとこのご年齢の方へ試してもらいたくて」

拠点地下に設けてある、粛然とした静寂に包まれるナマエのアイテム工房に訪れたデミウルゴスは。つなぎ服を着て金具を溶接組み立てる恋人の元へ 作業している工程を興味深く間近で眺め。
手を休めたナマエの頬に、ほんの少し油汚れが付いているのを指摘して黒の革手袋嵌める指で拭おうと

ふにゅ。

「──────ッ!!?」

正に擬態語オノマトペを使用したらばこう表現するのが適切───以前ナマエと食べ合った焼きたてパンを思い出し、名状し難い手袋越しでもはっきり判る吸い付く様なきめ細かい肌、やわらかな頬にふにゅふにゅと指先埋まる感触が。自分の意志では止められずいつまでも触れていたいと強力な磁石か何かで縫い付けられている錯覚起こし、その衝撃たるや。
とにかくヤバイ程やわらかなもち肌ほっぺをつついているデミウルゴスにしばし成すがまま。頬を触らしてたナマエは

「デミウルゴス」

意識を取り戻して指先を離そうと腕を引く前に片手を、あたたかな掌に包まれ ゆっくりと距離を縮める、瞼を震わせて瞳を伏し目がちにするナマエの唇とが合わさる

直ぐに距離をあけて耳まで真っ赤に 両手で赤らめる顔を隠しナマエはか細い声で

「キ‥‥スが、したくなって───スミマセン‥‥いきなり‥」

このあと (お察し。)

悪魔をも虜にするマシュマロぼでえ



異世カル小話。
(パンドラ、ナマエ)

パンドラ劇場、後日談。

「最っ高にカッコウィーセンスをお持ちになられている生徒と出逢えまして──<アークウィザード>なる上位職業クラスを修得されているぅ!あの少女はァっ!我が創造主の強大なる御力と渡り合える、実力を秘めているやもしれません‥‥‥」
「うぅ‥っ!くぅ、!ぐす‥っ」
「ッえええエリクシール様ァアア!!?いっかッがア!なされましたかツ!?」

台詞を1回1回区切って無駄に強調しながらポーズをキメているパンドラズ・アクターのえらい過剰な役者アクションをいつもなら(だいぶスルー気味で)褒めているところを、突然泣き崩れるナマエを前にして 慌てふためくパンドラ。

「よかったぁぁあああ〜モモンガさんっお友だちが増えてぇ‥‥っ!ホントに!」
「あのっ、それ〜‥‥完全に母親目線でござぁやすよぅ──エリクシール様‥」

モモンガさんがしあわせそうでなにより



至高の存在あるある。
(ナマエ、御身)

ナザリック内で大型連休なるお休みシステムをアインズ自ら企画し。
元のいた現実世界でサラリーマン時代、心身共に憔悴していたブラック企業,職場内で"暗黙の了解"などと正直意味が分からなかった、有給休暇が気軽に取得出来ない悪しき習わしをこの異世界で二の舞にさせるものか。
上司である自分が初めに堂々と休みを取れば、部下の者たちも続いて休みを取れる流れになるんじゃないかと考えに至り
試しに三日の休みをメイドたちに通達してみたところ──

絶対支配者アインズ様の大切な三連休を完璧にバックアップする。四十一人全員の一般メイドたちが一様に勢ぞろいしてきた──自室でゴロゴロしたいアインズ様の、寝転がる際にお体を動かす役目だとか。他にもアインズ様が本を読まれる時には1人が本を持ち、もう1人が視線を追ってページをめくる係りもいるとか
(参照:不死者のOh!一巻おまけ小説。)

「それって‥‥かいgっは!ごめんなさいッめっちゃ失言でした、!」
「いいんです‥‥俺も同じこと思いました‥」

悪夢のようなっていうか実際 地獄であった三連休を過ごし。おじいさん気分をことごとく味わい尽くした──ナザリック内での大型連休プランを一時凍結にした、過日いきさつを悲しみとともに茶会の場で打ち明ける。

お休みの日くらい自由に一人にしたあげてよおおお目の前で悲嘆にくれるモモンガと同じく机に突っ伏すナマエ。
どんだけーナザリック守護者どんだけええいやッ自分にも思い当たる節がある!

ウチのメイドも食堂でご飯食べてる時に、おかわりの追加が何回もあったり。屋敷でちょうどすれ違いに甘いものプレゼントしてくる量が増えてきてたり、少女の姿でお風呂入ろうとしたら服を脱がしにくるとか!?自分でできるよ!水精霊ウンディーネたちは私を世話がかかる小さい子と勘違いしてないか!

あと最近デミウルゴスもメイドと同じ感じ生暖かい目で見てくる──ような?

一緒に食事してる間に "あーん" なんてしでかしてきた彼を思い出して頭を思いきり机にぶつける。
心臓がいくつあっても足りないわ!!

「ナマエさんっ!!?どうしたんです、けっこう痛そうな音しましたよ!」
「グッ‥ッツ!上手い解決策が思いつかない‥!!ダメな自分ですみません!」
「あっ‥(察し)ハイ大丈夫です、気にしないで下さい‥、(同志!)」

いい上司は人知れず奮闘す。



(一部)周知の関係。
(ペストーニャ、ナマエ、三魔将)

「ああナマエ様、デミウルゴス様はいらっしゃますか?あ わん」
「ほい?」

?なぜだろう。この頃こんな感じに声かけられる回数が増えている。牧場での任務やらで出張が多いデミウルゴスの所在をなんで聞いてくるんだろ??
ついには彼の直属配下、三魔将までおんなじよう尋ねてくる──なぜに私?

ふと 視線を感じて振り向いて、だれもいない?

「んー?」

(不可視化の魔法道具マジックアイテム使用して見守って‥いくら惚れ込んでても、アレはどうかと)
(エリクシール様がこちらに訪問される日時を完璧に把握してなさっているのに声はかけず──悪い虫がつかないようにだとか‥)
(もどかしくて歯がゆく存じますっデミウルゴス様‥!!)

"奥方様"と口が滑りそうになった



わざとじゃないんです。
(ナマエ、御身)

「うぅ〜‥‥んん‥?」
「そんなに離れて何をしている、エリクシール?」

偉大なる死の支配者オーバーロードとして玉座に着座するアインズと。かなり距離を開けて 熟考しながらナマエは降参のポーズで両掌を前に出したり引いたりして、落ち着かず右往左往し

「守護者の皆に不敬と思われないポジションはどこかと、確認しています‥」
「は?」

思いがけない間のぬけた返答に素のモモンガでリアクションしてしまった。
アンタ自分がここでは凄い地位にいるって前に話したよね?
いつもの感じで堂々としてて良いのに、何を謙遜する必要があるのか。呆れ とは言わないまでも骨の身で溜息吐き、玉座から腰を上げ 見上げてくるナマエの正面まで歩み寄り軽々と抱き上げる。

「私の横に居よ。そう伝えた筈だ‥傍にいてくれると守護者たち‥‥私も大いに喜ぶ」

親が子どもを抱き上げる聖母みあふれるアインズが慈愛の眼差しを向けている。至高なる御方とは対照的に、ぶわっと冷や汗を垂れ流すナマエはぎこちない笑みで固まる。

(違うんです‥!!モモンガさんッ!モモンガさんはなにも悪くないんです──!)

視線をちらっとずらして 壁際──円柱の影からめっちゃこっちガン飛ばしてるアルベドがオソロシイんデス気づいてーッツ!!

した扱いでいいんですッ!



騎獣かペットか、それが問題。
(ナマエ、御身、ハムスケ)

週一のペースでナザリックに顔出すナマエが、何か彼女の逆鱗触れたか。
普段穏やかな雰囲気とはかけ離れた 触れるモノみな傷つける廃ゲーマー人生の末ひょんなことから転移した異世界が生み出し、汎用人型最終決戦大魔神・悪人絶対許さないレディの殺気オーラ全開で、アインズの執務室へ椅子に着席する。

「本日はアインズ様に折り入ってお願いがあります」

.\(^о^)/
オワタ!!ナザリックオワタアアア!!
思わず顔文字が脳内を占める終わりの境地にアインズは白骨化した頭蓋を抱える
こんなマジモードなナマエを見るのは、初めて出逢った日以来でこれまでギルマスとしての苦労の日々が走馬灯のよう記憶駆け巡り、ガクブルMAXで処刑宣告を息を殺して待ち。

「ハムスケをちょっとばかし貸してくれませんか?」
「・・・・えっ?ハムスケ??」


「ナマエ殿ー!お久しゅうござるぅ!」
「ヒアウィゴー」
「???」
アンタ先刻まで最終戦争ハルマゲドン起こそうとしてたよね??
訳が分からず、大至急呼び出したハムスケを連れていこうとするナマエにとりあえず自身もついて行く。

転移魔法で海までやって来て、配下の<多頭水蛇ヒュドラ>アマノミカヅチが出迎える。
自分よりも巨大な魔獣と相見えてハムスケが大喜びして興奮しだす。

「やー、ユグドラシルの頃と勝手が変わってこの子のレベルがどの程度なのかハムスケで調べてみようかと思ったんですー」

取り越し苦労アインズは全身の力が抜け砂浜にぶっ倒れる。
そういうことはさああああ先に言って下さいよおおおうッツ!!アンデッドなのに死ぬかと思ったでしょオオオ!!!

「それでー‥‥ハムスケに乗ってみてもいいですかっ?撫でても?」
「そっちが狙いなんですね‥‥」

あなた×トロって言うのね!←真似した



技術の安売り、ダメ絶対。
(ナマエ、御身、デミウルゴス)

ナマエが習得している常時発動型パッシブスキル<水流操作>は、イメージして思い描けるものなら 大小問わず水で形造れる。

「ちょっとした探しもの聞くときに「これどこだっけー?」ってわかりやすく説明するのにめちゃくちゃ役立ちます」
(使いどころが思ってたより地味ーッ!)
「あとお子さんに大ウケ。」

第六階層の大森林エリアで一緒に遊んでたアウラとマーレのために、小動物を水で作成し ぴょんぴょん跳ねさしてえらい喜んではしゃぎ回る。

「簡単なアイテムならすぐ造れるんで、オーダーメイド承りますよー」
「大変恐縮ですが、こちらの道具を御造り頂いても宜しいでしょうか?」

いきなり背後から現れたデミウルゴスに吃驚し飛び上がる。いつからいたの!?
急に会話に入ってきて心臓バクバクになりながらも彼が手に持っている本をもらって

「どれどれー素材があればだいじょ───(っは!デミウルゴスってたしか悪魔だよね!!?人間いじるの大好きドSな彼が使う道具となるとごっごごっごごご拷問器具ぅううーっ!!)」

背筋が凍り、咄嗟に閉じた瞼をおそるおそる開き──視界に映る本の表紙タイトル『DIY工具図鑑』──

「はい喜んでー!!(セーフっ!!)」
.疑ってごめんなさいいいッ!!

(即答!?)本当にいいのナマエさん!
無理しなくても良いんだよ、と内心気を遣いつつも かつてのギルドメンバーと遊び倒した楽しかった思い出が甦り。ナマエとアイテム談議に笑いあえると期待で胸膨らませるアインズ。

一方 ナマエに道具作成を申し出たデミウルゴスはというと──日曜大工類の工具を、本来の使用目的では無く。"なに"に使おうとしているのか聞かれていないし 黙っておこう。
牧場で育てている羊を想起し、微笑する

皆もおいでよ!デミウルゴス牧場

〜別Ver.〜

閉じた瞼をおそるおそる開き──視界に映る本の表紙タイトル『拷問器具全集』

「前向きに検討しますので!納期ノ遅延ニヨリ多大ナルゴ迷惑ヲオ掛ケシテシマウコトヲ深クオ詫ビ申シ上ゲマス!!」

期待を裏切らない 悪魔の名はデミえもん


ウォーゲーム。
(デミウルゴス、セバス、ナマエ、御身)

外はさっくり、中はしっとり焼き上げココアパウダーで表面をコーティング 完成したてガトーショコラ皿を持つデミウルゴスと。
同じよう苺とホイップで綺麗にデコレーション仕上げたショートケーキを配膳するセバス・チャンとが主人アインズ様の執務室前で対峙して火花散らす。

「いい加減 同じ問答繰り返すのも辟易へきえきします‥セバス、何も君の仕事を奪おうという話しでは無いんだよ。彼女の食の嗜好に精通している私こそ。この場合譲るべきでは」
「戯れが過ぎましょう、デミウルゴス──八つ時のデザートをの御方より直接 要望承る執事長としてわたくしの選別に誤り等、微塵も御座いません」

報告会議に主人と二人きりで室内で籠るナマエへ、お疲れを癒すのにどちらの甘味を召し上がって頂くか、物議を醸す悪魔と竜人──厄日に鉢合わせた今日のアインズ当番メイドが扉越しで青ざめる。

「あーっ!急に甘いものが食べたくなったなーあっ!すっごくいい匂いがするぞ!!」

今にも泣きそう震え上がるメイドを庇うように背に隠し、扉を開いて大げさに声をボリューム上げナマエが件の2名を部屋に招き入れる。

時どき巻き込まれる(特に意味のない)甘味論争に終わりはあるのか。
憤りを感じつつも食べ物に罪はない──二種類のそれぞれ皿に乗ったケーキをナマエは。(豪快かつテーブルマナーを順守して)勢いよくガトーショコラ全体にホイップとカットした苺が均一になるよう真上からかぶせる。

この場にいる男性陣全員が衝撃受け。
(まっ‥混ぜたア!?)その発想は無かったと驚きを隠せない。

「キリもいいところだったし皆で食べよう!ケーキ作ってくれてありがとうデミウルゴス、セバス」

萎縮してるメイドも呼びにいったナマエの背を見つめ。犬猿の仲が熱い握手を交わした瞬間である。

「今回は引き分けという裁決で。」
「異論ありません。」

尊み可愛さプライスレス──!!

2名の生みの親であるウルベルトさんとたっちさんも仲が悪かったな‥。毎度のこと、果敢に仲裁入るナマエへ申し訳なさいっぱいで真っ白に燃え尽きそうなアインズであった──

(本っ当ごめんナマエさん‥!!)

このあと美味しく食べました。

ネタが思いついたら増やしていく予定。



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