(あと3日、あと3日)

あと3日?…何が?
なんか胸騒ぎがする。

(ゆめが覚めるまで)
(うつつに戻るまで)


ゆめ?うつつ?
何が夢で、何が現なの?
教えてよ―

(あと3日、あと3日)
(タイムリミットまで、)
(――あと3日)




「…ゃん。…なまえちゃん!」
「佐助…?」

とてつもなく嫌な夢を見た気がする。

「なまえちゃんがうなされてたからびっくりしたんだよ?水飲む?」
「ううん、大丈夫。ごめんね佐助」
「いいのいいの!ちょうど、朝餉の準備が出来たから起こしに来たところー」
「そっか!じゃあ準備したら行くね!佐助のごはん美味しいんだよね、流石おかん!」
「こら!まったく、じゃあ先に行ってるからね」

佐助は立ち上がり、襖を開けていってしまった。

それにしてもさっきの夢
(あと3日、あと3日)
(ゆめが覚めるまで)
(うつつに戻るまで)
(あと3日、あと3日)
(タイムリミットまで、)
(――あと3日)

ここまで、鮮明に覚えているなんてね。やけに胸騒ぎがする…。
こういう時に限って私の勘は当たるんだよな。

考えてた事…佐助に胸の内がばれてないと良いんだけど、な。
読心術…やっぱりいやらしいよね。
こういう時に使われてないと良いけどな。

私が考えるに3日後、何かが起きるんだと思う。
タイムリミット…あと3日で時間切れ。

「だめだめ。こんな事考えてうじうじしてるなんて、私らしくない!さあ、朝餉朝餉!」

なまえが襖を開けて出ていく。
この時、あの部屋に居たのはなまえだけでなかった。

―佐助もいた。

やっぱりなまえちゃんの様子が可笑しい。屋根裏に潜んでいて正解だった。
こんな事…夢で何か見たのだろうか。…でも俺様が関わる事じゃないかもしれない。

なんでここまで彼女を気にかける?

忍には、感情なんて必要ない。
好き、なんて感情はもっての外だ。
…でも、なんだろうこのもやもや。

「さて、と!俺様も仕事仕事!まずは旦那起こして朝餉か。なまえちゃんが見たらまた、おかん、って」

なんでまたここでなまえちゃんが出てくる?
感情を捨てなければ仕事に支障が出る。
頭では分かってるのに。

「わからない。でも、まずは仕事、っと。」

佐助も部屋を離れた。




3日後のアクシデントに備えて
(4日目:悩みが消えないのが悩みです。)

100330
……………………
シリアスというか、なんと言うか。
今までの中で一番意味不明というか…ごめんなさい。

 

- 5 -