「ここが、ショッピングセンターというところです。ここには自動で動く扉や、自動で動く階段があるけれど驚かないで下さい」

「oh my…」

「驚くなと言われても無理があるだろうが」

「…」

「なるべく、というか絶対騒がないで下さい。好奇の目で見らるので」

それだけは、本当にやめてほしい。好奇の目で見られる事ってほとんどないからいい機会だ!ってそういう事じゃないからね

車からみんなをおろし、施錠してショッピングセンターに向かう。
さて、私の脳内計画はこうだ
まず、2階にある衣料品売場にいく。みんなに選んでもらっている間に、自分の分の洋服を買う。だって本当は大型ショッピングモールにいく予定だった訳だし。みんなが服を選び終わったら、寝巻用の着物を買う。そして、日用品を買って食品を買って帰る
計画としては完璧。後はこの計画通りに事が進めば、私としては楽だし、誰も迷惑しない。これ大事!

「私の元から、くれぐれも離れないでね。そして、騒がないで」

これで、離れて迷子にでもなったら夕飯抜きにしてやる
さて、問題の自動ドアだ。ちゃんと騒がないでくれる…

「ドアが自動で動くぜ小十郎!」

「政宗様…!静かにしてください」

訳ないか。動くドアに驚かれても次は動く階段なんですけど

「なまえ、早く行くぞ」

「元就、ちょっと待って…!政宗、小十郎さん、エスカレーターにのるので早く来て下さいよ」

さて、問題2のエスカレーターだ。ゆっくりなんだけど、結構タイミングが重要だと思う。そして、この二つがクリアできたら安心できると言えるはず。

「さて、動く階段ことエスカレーターに乗ります。私が先に乗るので、後からついて来て下さい」

そう言って一歩踏み出し、エスカレーターに乗る。乗ったら階段と違って便、利。…あれ、無理にエスカレーターに乗せなくても階段あるじゃんかああ!
と思いつつ、後ろを見遣る。すると、何食わぬ顔でエスカレーターに乗ってる元就がいた。本当に戦国武将なのか…?順応性ありすぎじゃないか。とは言え、さすがに政宗は乗れないんじゃないかな!

「さすがです政宗様!」

「HA!たいしたことねえな!」

自動ドアに驚いていた割には、エスカレーターに普通に乗れているので本当に戦国武将なのか、と疑問を抱きながらも私たちは衣料品売場に着いた。

「ここが衣料品を売ってるところです。それぞれ、自分の分を買ってください。だけど、政宗には真田さんと猿飛さんの分、小十郎さんには長曾我部さんと前田さんの分も買っておいて欲しいんです。大きさはここにかいてある字と同じのを買ってください」

そう言って、3人に紙を渡す。これならこの時代の文字が読めなくとも分かるはず

「その間、なまえは何をしておるのだ?」

「私は自分の服を買ってくる。すぐ戻って来るから、選び終わってもここから動かないでね」

「…ふん、早く行くがよい。我を待たせるでないぞ」

「わかりましたよーっと」

素直に言えばいいのにさー、ね。さてと、さっさと自分の服を買いに行かなくちゃ。どっかのだれかさんを待たせちゃ悪いからね。



おかいもの
(という名の現代見学)

ちゃっちゃと済ませるぞー!



110218
直し:111230

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