戦国武将7人が家に住むことになったおかげで、必要なものが出てきた。確認したところ、布団が3組たりない。しかもこれだけの人数が食べる分の食料もない。あ、あと服も必要か。
買い物に行きたいけれどどうしようか。退屈はしのげるようにして、物とか壊されないようにして、

…あ、みんな刀持ってるんだっけ。戦国時代から来たってことで、この時代の法律とか教えなくちゃか。買い物はお預けかな。…あ、だめだ、今晩のおかずないんだっけ

「あの、皆さん聞いてください」

…みんなテレビに夢中だ。未来と信じて貰おうと見せたのは良いけど、見入ってしまっている。

「あの!聞いてください!」

声量を大きくして言う。そこら辺を物色しているであろう猿飛さんにも聞こえるように
ようやくみんながこっちを向いた所で、この時代の法律について話しだす。

「皆さんに、この時代の決まりを知ってもらいたいと思います。まず最初に、この時代には戦というものはありません」

what!?とか本当かい!?っていう声が上がる。でも今は無視。最後にまとめて質問受け付けます

「この日本、えっと、日ノ本の国は戦がありません。国民はみな、平和を求め、武力を使うことを放棄しています。そのため国民は、戦う術をもっていません。戦う術をもっていない国民を守るために警察、と言う役人がいます。警察は平和を守るため、他人に危害など加える人を捕まえます。また、危害を加えることが出来る武器を持ってるだけで捕まります。つまりあなたたちが帯刀したまま外をうろつけば、一発で御用です。
ということで武器を没収させていただきたいのです。」

最後の言葉にみんなが固まる。そりゃそうだ。知らない土地に来て、どこの馬の骨かも分からない女と住む上に、大事な武器までとられるなんて。

「ちょっと待って、俺様は反対だよそんなの!訳も分からない土地で武器を持つな?ふざけるなよ。いつ旦那が襲われるかもわからないのに?」

こうくると思っ「やめぬか佐助!某は、この槍をみょうじ殿にお預けいたす」

「え、?」

今何って言った?あれ?
預けるって、え?良いの?

「俺も頼むよ!郷に入っては郷に従え、ってね!」

「俺も構わねぇぜ」

「我も構わぬ」

「HA!俺も預けるぜ。ただし、俺たちにとって刀は武士の魂だ。それだけ頭に入れてくれ」

「わかりました。理解、ありがとうございます。しかし、私は武器について詳しくありません。なので、管理・手入れは自分達でお願いします。武器はすべて押し入れに入れておきます。自由に手入れしてください。でも、持ち出すのは厳禁です」

よし、これで大丈夫かな。後は片倉さん、猿飛さんなんだよね。まあ、部下だから当たり前なんだけど

「…猿飛さん、片倉さんに限っては各自、部屋で管理してください。持ち出すのは短刀、もしくは、くない一つだけにしてくださいね。とりあえず、外で見せびらかさなければ良いです」

「「は?」」

「だって、あなたたちは部下なんでしょう?主を守るのが役目なんでしょう?じゃあ仕方ないのでは。まあ、戦がなくなったとはいえ、盗みや殺人はありますから、やられそうになったら一発殴って逃げて下さいね」

一般人と武将の力の差はかなり違いすぎる。下手すれば、一発だけでも死んでしまうかも。
…それはだめだけど

「では、武器をしまうので手伝ってもらえますか?しまったら買い物、行きましょう!」

外にでれるとあってか、それぞれから歓喜の声が上がった。




一件落着、?
(問題はまだまだ)

全員連れていくつもりは無いんだけどね



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