朝、携帯のアラームで目を覚ます……より前に、おやかたさぶぅああああ!!という叫び声で目が覚めてしまった。ただいまの時刻午前5時20分。誰だ、私を寝不足にさせたいやつは

「おっ、起きた!おはようなまえちゃん」

「…慶次?」

「?うん」

みんなで寝たリビングに、布団を片付けている慶次がいた。
夢じゃ、ないんだね。昨日の出来事は、彼らは。

「なんでもない!おはよう。みんなはどこにいるの?」

「ここの隣の部屋にいるよ。ほら、昨日荷物を寄せた」

「そっか、あの部屋狭いでしょう。この部屋片付けなくちゃね。慶次、手伝ってもらってもいいかな?」

そう聞くと、おやすいごようさ!と返ってきた。頼もしいわねー

少しして片付けがおわった。布団もしまい、家具も元に戻した。すると、ちょうどそこに佐助と小十郎さんが入ってきた。

「おはようなまえちゃん。この時代の人達はいつまで寝てるの?」

「勝手に厨を借りてすまない。朝餉を作らせてもらった」

「おはよう。ごめんね、明日からは私が作るね」

「いや、いい。明日以降も作る」

甘えていいのだろうか。一応、私が面倒見る宣言をしてるのでなるべく自分がやりたい。でも、さすがに早起きはできないからな…

「じゃあ、よろしくお願いします」

「任せてよ」

「え、佐助も作るの?」

「え?だめなの?」

「い、いや…意外だなあと思って」

とても頼りになります。ありがとうございます。…でも怖いです。

とは言わず、心にしまった。


その後、日光浴をしていた元就、鍛練をしていたらしい幸村と政宗、まだ寝ぼけ顔の元親がリビングに集まり、朝食の準備を始める。

佐助と小十郎さんが作った朝食はいかにも和風って感じだ。バランスが良いし、品数も豊富。さすが…


準備が終わり、みんなが席に着き、いただきますの声でそれぞれ食べはじめる。


「あ、来週から仕事に行くから、お留守番よろしくね」

「なまえちゃんはどこに務めてるんだい?」「カフェ…えーと、喫茶店?茶房?茶屋?」

すぐ近くにある喫茶店で私は働いている。なぜ来週からなのかと言うと、ようやくリフォームが終わるらしいからだ。築三十年の古い店で、ところどころがたが来ていたからマスターが改修と共に改築もしたいとのことで、しばらく休みだったのだ。逆に言うと、休みでよかった。

この一週間で、この時代をマスターしてもらわなくちゃね

「さて、この間買い物に連れていけなかった人達と買い物に行きます。布団をあと3組買わなくちゃ」

「俺は行けないのか?」

「政宗は昨日行ったばかりでしょ」

「固いこと言うなよhoney」

「蜂蜜じゃないってば!」

「なんと!なまえ殿は蜂蜜なのでござるか!?」

「ちがーう!」

食事が終わり、買い物組を着替えさせて、留守番組に決まりを話しておく。まあ、小十郎さんがいるから大丈夫だと思う。元就は静かだし。

買い物組の準備が出来たところで自分の準備が出来てないことに気付いた。



(またまたお買い物)



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直し:120101

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