無事夕飯を食べ終わることができ、今は思い思いに各自過ごしてもらっている。読者する人、テレビ見ている人、食器洗っている人。

まあ、なんだかんだで8時を過ぎました。さて、今日、まだやらなくてはいけないことと言ったら、

「みなさん、お風呂に入りますので、順番を決めてください」

「某は一番がいいでござる!」

「我が最初ぞ」

「あ、ちなみに一番最初に入る人は、皆の前で裸になってもらいますので」

最後に私が告げると、真田さんが破廉恥でござるううう!と叫んで消えた。…夜はなるべく静かにお願いします

「なまえちゃん、旦那にそういうのはだめだってー」

「そうなん、ですか?いや、お風呂の使い方を教えるために見本になっていただきたいだけなのですが、誰かやりませんか?」

これには沈黙が訪れる。まあ、元々敵同士だった人達に、好んで裸体さらす人なんかいるわけ…いるわ、け

…いた。

「長曾我部さん、見本になりませんか?」

「おっ、俺!?」

「あの、そのほら、既に半裸だったわけじゃないですか。長曾我部さんさえ良ければ、ぜひ見本に」

ぶっちゃけ長曾我部さんでいいと思う。普段から半裸なんでしょ?ならいいじゃないか

「そのよお…。し、下までさらす、のか?」

はい?今何て言った?下までさらす?あほか!私が髪洗うつもりなのに、下までさらされてたまるもんか!

「いやいやいや、下はしっかり布巻いていただきますよ!?私にまでさらされてたまるものですか」

「だ、だよな、よかったぜ!」

長曾我部さんの後ろで政宗と猿飛さんが笑ってる気がする。気のせいかな

「じゃあ、着替えが終わって腰に布巻いたら声かけて下さいね。」

おう、と返事をし長曾我部さんは脱衣所に入っていった。さて、

「みなさんはしっかり使い方を覚えて下さいね。まあ、今日は最初なので、分からなくなりましたら、そのときは呼んで下さい」

「なまえちゃんさあ、」

「?、なんですか?」

「竜の旦那とか呼び捨てなんでしょ?俺様も呼び捨てで良いし、敬語もいらないよ」

はあ、だからどうして、こう…突発的なのかなあ。いきなりすぎて困ります
とりあえず、わかったとだけ返事をして長曾我部さんの声がかかるまで待つ

「おわったぜ」

「はい、今いきますね」

ズボンと長袖を捲り、少し濡れてもいい格好になる。みんなとお風呂場にいくと、長曾我部さんは湯舟に浸かってた。

「はい、じゃあ説明していきたいと思います。水道のしくみは佐助と小十郎さんは知っていますね?赤い方を捻るとお湯がでます」

と言ってお湯をだす。

「あ、あちっ!あついあつい!」

「そして、こっちの青い方を捻ると水がでます」

「つ、冷たっ!なまえ!っやめろ!」

ナイスリアクションありがとうございます長曾我部さん。

その後も、長曾我部さんのリアクションを楽しみながら、お風呂場の説明を終えた。今は元就が入っている頃だろう。

「長曾我部さん、髪乾かしますので、よかったらここに座ってもらえますか?」

「…おう」

髪がびしょびしょのままそこらじゅう歩き回られても困るし、さっきリアクションを楽しんでしまったお詫びだ。だいたい皆笑ってたけどね

「これはドライヤーといって温風で髪を乾かすものです。熱かったら言ってくださいね」

「なあ、その敬語やめねえか?俺は世話んなってる身だ、敬われるようなもんじゃねぇ。だから、名前も呼び捨てで構わねえ」

「わかった。じゃあ、元親って呼ぶ」

またもや唐突にこの話になった。今のはちゃんと理由あったからよしとする。さて、元親の髪を乾かしていきますか

「うわっ、元親の髪さらさらだねぇ。綺麗な銀髪だし。どうしたらこうなんの!」

「急に敬語なくなると、一気に感じかわるな」

「これが素なんで」

なんて言って笑う。
やっぱり家族が、家族の温もりが恋しい。いつから弱ったかな。ここに残るって言い張ったのは私なのに



家族じゃなくて
(こんな関係が調度良い)

笑い合える関係が、いい



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