「2月3日は何の日でしょう」

「は?…立春の前日、?」

「馬鹿か元親。…ヒント、元就にとって楽しい日、かな」

「なにぞ。日輪の日でもあると?」

「もう嫌だ。二人揃って馬鹿か。元就、お前は本当に智将なのか」

皆さんは分かりますよね。
2月3日が何の日か。

もう、答えを言ってあげて下さい。

「節分の日。柊の枝にイワシの頭を刺したものを戸口に立て、悪鬼を追い払うために豆をまくんです」

「豆まきか!おもしろそうだな!、で、何が元就にとっておもしろいんだ?」

「ふん、まだわからぬのか鬼めが」

お、元就がわかったみたいです。さすが智将。

「で、その豆まきをするのに、鬼役が必要なんです。それに元親が適任なんですよ、自称鬼ケ島の鬼さん」

ここまで言えばわかるよね?

「おうよ!鬼ケ島の鬼てのは俺の事よ!…で、俺が鬼役をやるのは構わねえけど、何すればいいんだ?」

「外で、これを着けて待ってて下さい」

「おう、わかった!」

元親が単純でよかった。
今手渡したのは鬼の面。節分になるとスーパーなどに売ってる品だ。

さて、自称鬼さんを外に出した所で私達も準備をせねば。


「皆さん、出てきて良いですよー」

「待ちくたびれたぜHoney」

「豆がおいしいでござる」

「あはー、日頃の鬱憤晴らしには持ってこいだね」

「全力で豆を投げてやろうぞ」

「名前、悪いがこいつらを頼む。俺は参加しねえ。」

既に戦闘体制に入ってる佐助と元就。幸村は豆食べてるし。ちょ、無くなるから!
保護者の小十郎さんが一人残ってくれて助かった。誰が後片付けすると?

「さて、みんな準備おーけー?」

「NO、Honey。おーけーじゃなくてOKだ。カタカナ通り越してひらがなになってんぞ」

「政宗シャラップ

さて、行くよー!」

ガラッ、と戸を開けて息を吸い込む。
元親がやっと来たか、なんて言ってるけど気にしない。

「「鬼は外、福は内いいぃい!!」」「うわああぁぁあ!!痛い痛い!痛いってんだろ馬鹿!鬼役ってこういう事かあああ!」

今更気がついたのか鬼さんや。しっかりと役目を果たされよ!



鬼退治
…もう、鬼名乗るのやめようかな





さて、初短編です。
…節分終わってますねすいません
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