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例の肉じゃが作ってみたい。
2023/10/28 09:52
フェルマーの料理の話。



 今週もフェルマーの料理を見ました。地味に面白い(挨拶)

 水泳のために上京して淘汰されて怪我してお荷物になってしまったと自虐する魚見ちゃんの境遇見て、体調不良で苦しんでいた自分を思い出して地味に共感した。

 そういえばちょっと調べたら卵巣が病んでるだけで私が今まで苦しんでいた諸症状が出てくるようなので、原因が分かっただけでもよきだよ、私は…!漢方飲んでくよ…!
 

『限界を決めているのは自分自身である』

 まさにその通りでしたね。
 
 ちょっと脱線するんですが、遊戯王SESVENSの学人様の召喚口上で「決めるのはいつだって自分自身!」っていう台詞と共にキメルーラ出してくるんですけどね。あの口上が遊戯王シリーズで一番好きです。学人様は主人公の遊我君と出会うまでは、生徒会長のルールで動くこと、蒼月流で動くことを重視している節があって、自分で決めるということに自信がない+例外を受け入れるまで時間がかかる+保守派な頭の硬い人間だったので、パーっとラップでガクティングし始めたことがすごい。何かやりたいともがいたり足掻いたりするのは、恥ずかしいことではないです。改めて自分の限界を決めてない証拠だと思います。
 
 駄洒落モチーフが故にギャグっぽいんですけど、口上でとてもいい言葉を言っているのにファンが増えないのは何故なのか??学人様は魅力的すぎるのに、ぐぅっ…。

 で。
 最終的に、理解ある上司である海様()っていうのは岳くんの数学(自分を苦しめていた過去のトラウマ)のことも否定しないで生かそうとする。才能を認めているんですよね。徹頭徹尾、過去や自分の才能、強みを生かすよ、というメッセージが込められた話でもある。
 
 私も現在進行形で営業してるような業種なのですが、最近は料理に向き合うたびに飲食店っていうのは究極のサービス業の形だなあと思います。客層や業態にもよりますが、人や客を見ないと始まらない。ホスピタリティをはじめとする気遣いレベルMAXで取り組まなくてはならない職業であるため、誰かに感謝されたい人には非常にやりがいはある。
 
 ただ、その分不用意なストレスを溜めやすいので上下関係や経験年数にうるさいステレオタイプな人間や、美味い料理だけを作っていたいみたいな、人対人ではなく人対物重視のプライドの高そう+コミュニケーション能力の低い管理職が年功序列システムで上にいると、かなりやりづらいです。(最終的にはどこもそうですねw)
 
 また気遣いや人間という目に見えないもの、データ化があまり通用しない領域を進むことになるため、臨機応変な対応に疲れちゃう人や決まったルールの上で行うルーチンワークが好きな人は病むのでやめた方がよき。
 
 めちゃ脱線しましたが、今週の話では常に不規則に変動するデータの象徴である人=従業員を見ていく、という話でした。数学的発想で生きた人間の法則性を見つけることが困難=人間の行動はデータ化出来ない、ということに尽きるんだけど、人間が作ったもの=料理、物ならばデータ化出来る、法則性を見つけることが出来る、っていうのがすごい展開だなって単純に思いました。(小並感)
 
従業員が次に何を欲するか、需要が分からない、補佐出来ない→この料理に取り掛かるときはこのアイテムを使うと気づく、コース料理なのでいつ出るか時間も把握→そのタイミングに調理器具や材料を与える、不要なものは回収する、みたいな流れって自分を殺さずに生かす方法だなって深く感心しました。

人間関係にも言えると思いますよ。相手も否定しない、自分も否定しない。大体の人は、自分が間違っているんだと自分を捨てて、環境や場に合わせることを選びますが、そうすると自分がなくなってしまいます。その弊害で、自分が好きだと思っていたものが嫌になってしまう。信じられなくなってしまう。そういう自分らしさを疑うような出来事が増えると、一気に自分が他人に侵食されるような心地になると思います。自分の人生を自分で歩いていない感覚っていうのは、やはり心の毒ですね。

 見方や視点を変えると、一気に突破出来たりするので、自分は間違っている存在だと思う前に自分を生かせる道や環境を整えるよう動けたら素敵ですね。

 自分を嫌ってるとか自信がなさそうとか相手にそういう隙を見せると、なんでか知らんけど相手から負の感情の全てを引き受けやすくなります。

 心理学でラベリング効果と言いますが、例えば自分という入れ物があるとして、それにシールを貼るとするじゃないですか?その名前を「〇〇出来ないやつ」「〇〇嫌いなやつ」みたいにどうでもいい名前でつけると、こいつならどんな負の感情与えてもいっかって舐められたり、どうでもいい対応をされるので、自分はかけがえのないものっていう意識を持つだけでも変わります。そこまでいかなくても「〇〇出来ないけど△△が出来るやつ」「〇〇嫌いだけど△△は好きなやつ」みたいな嫌いや苦手なところだけを取り上げないようにするのも感覚が偏らなくていいと思いますよ。

 それはそうと、こんなに幸せな過去をやってるのに、岳くんは未来であんなに強面イキリシェフに変わるんか(笑)ってちょっと困惑。対比する展開があるってだけで面白くなるのはストーリーの王道ですが。
 
 ちょくちょく海様()が頭撫でる展開は不要かなって思うけど、意外と面白いドラマだった。さすがTBSって感じ。安易にイケメンとかに媚びない。調べたら岳くんはゼロワンの或人くんでした。叫びの演技が上手くなかったのに、演技力すごく上がりましたね!意外なところで再会出来て私嬉しいィ!
 
 何が一番伝えたいかっていうと、賽の目じゃがいも強要してきたセンター分けのあのお兄さん…推し!(どうでもいい)
 
 文字書いてるとストレス発散で落ち着くんだけど、体力が出ねえのとなかなか時間取れないのが本当に辛い。




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