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ごちゃまぜカメレオンの話。
2023/10/15 21:14
クソ真面目に語る絵本トーク。



 今週はまぁ家族の病院の付き添いに行ったりしてドタバタでしたね。自分の時間がほとんどなかった上にモンハンNOWで歩きまくったため、強さと引き換えにリアル体力ゲージが常に真っ赤になってました。運動した分、寝れてればいいんですが毎日、中途覚醒5時間睡眠です。私はショートスリーパーの空条徐倫よッ!って自己暗示かけてオラオラ無事解決ですね(適当)
 

 すっごい唐突なんですが、他人に勝てない、この人には敵わないって思うことありませんか。
 
 そういう感覚を感じてる時って、自分が自覚してる悪いところと他人の良いところだけを比較している危険な状態だったりします。尺度が自分の主観という物差しだけなので、まぁまぁ歪みまくってますよね。
 
 そんな中で衝動的に勝ち負けを全部決めてしまったりするのは実に惜しいです。
 
 この前、地元に帰った時の旧職場の飲み会で私もそんな先輩に出会ったのですが、自分が今まで培ってきたコミュニケーション力とか、あらゆるセンスとか、私よりおおむね上。勝てるところといえば飲み会で全く役に立たない頭でっかちなとことか、文章力とか空気読む力くらいしかなかったんです。
 
 そういう時って何するのが正解なのか。
 
 深く気にせず、ただ笑ってそこにいればいいんですよね。
 
 すなわち相手も自分も否定しない、害さないってことです。
 
 飲み会の環境では先輩のスキルが有用かも知れませんが、まったく別の環境では私のスキルが有用になることもある。また、飲み会のメンツや構成がガラリと変われば、先輩の方が場違いだと糾弾されることもある。
 
 だから、たった一回、一瞬の出来事で悔しい思いを味わったからといって、自分のことを必要以上に卑下しない勇気を持つというのも大切だと思います。自分を守れるのは自分が培ってきた考え方です。
 
 この前、はらぺこあおむしの作者の方の絵本で「ごちゃまぜカメレオン」という本を見る機会があったのですが、あれはとても興味深い話でした。
 
 カメレオンが道すがら出会った色んな動物達の個性を羨ましく思い、それを自分の体に取り入れキメラ化していくという割と常軌を逸した話(笑)ではあるのですが、最終的に自分の個性を捨てたが故に餌を取れなくなり、生まれ持ったカメレオンの姿である自分がやっぱりいい、と気づく展開で終わります。
 
 要は無い物ねだりの究極系の話なんですよね。
 
 私も似たような話を知っていて、象はキリンになれないという話をよくします。象は象であるから自慢の鼻を使って餌を取りますし、キリンはキリンであるから自慢の首を伸ばして餌を取ります。象がいくら首を伸ばしても餌が取れないのと同じように、キリンも鼻を伸ばしたところで鼻で餌を食べることは叶いません。

 自分には足りないものがあると強すぎるほどに自覚している人ほど、「自分が象ならキリンを目指したい」といういかにもお利口さんな答えや、「どちらにもなれない、なりたくない」などと消極的で諦めの強い答えが返ってきます。
 
 ですがそれらはきちんと現実と自分を見ていませんし、自分の個性を無意識に否定していることに他なりません。
 
「象としてこの鼻を誇りに思っている」
「キリンとして自分の首は世界一だと思っている」
 
 足りないものは足りないままでいいですし、自分の中にあるものを認めて大切にする。

 そういう発想が必要なのかも知れないですね。
 
 小児の発達や心理とか大人達の関わり方について最近勉強していて、そんなことをふと感じました。(クソ真面目ェ!)




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