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ど、どどどどらくえのびるだーず2!
2023/01/28 13:30
ここ数日密かに入手していたドラクエビルダーズ2をクリアしてました(挨拶)



 どんだけ年数経ってからプレイしてんだよ、っていう(笑)
 Minecraftでドラクエじゃん!と思ってたんですが、想像以上に楽しかった。コツコツ物作りしたい日本人の気質とドラクエの世界観が絶妙なまでにマッチしていてすごく面白かったです。
 
 個人的にDQは2が初めてクリアしたドラクエだったため、めちゃくちゃ大好きなもんで数十年経ってあの世界観に戻ってこれるのがさらに感慨深かったし、シナリオもキャラも素晴らしいに尽きる。思い出補正というより公式が良質な二次創作を出してくれたみたいな感覚に近くて情緒から何から見事に死んでました。
 
 どんなゲームか端的に言うなら、ストレスまみれの現代人の心にゆるりと浸透していくおかゆみたいな泣きゲー。登場人物につい感情移入しちゃうし、いい人、いい魔物しかいねえ。職場とか仕事量とかで精神的に死んでたこの時期にビルダーズ2というゲームに出会えてめちゃくそ良かった。全人類みんなシドーくんのファンになれ。
 
 
 
 
 ◆ストーリーについて(ネタバレ含む)
 ここからは個人的なプレイ記録の振り返りみたいなものなんですが、どの島もいいところに見どころ万歳。バトルとビルドのバランスがいい。
 
 また、シナリオを作った人達のドラクエに対する相互理解が極まっててすごい。どこの章もストーリーの起伏がしっかりしていてだれずに安定して見ていられるのがすごい。目的が明確で分かりやすいっていうのもあるのかも知れない。
 
 大体その作品に出てくるキャラクターって作った人の性格や根っこにある信条みたいなもので成り立ってる節があるので、このストーリーの一連の流れを作った人はとても優しい人なんだなって純粋に思いました。ただの二次創作プレイヤーとして見ててもめちゃくちゃに納得するところが多く、いい刺激をいただけました。
 
 基本的に破壊する対象が人間ではなくモノっていう考えで敵や魔物が動くので、普段の「人間滅ぼすぜぇ!うへへへ!」みたいなドラクエの闇とかダークさをあまり感じない作りになっているのでお子様でも安心して楽しめる。ただしムーンブルクのあいつはぜってえ許さねえからな😊
 
 ストーリーも後半からは特に王道でめっちゃ熱い流れなんですが、私は泣きまくりでしんどさの渦に包まれた後、どこにたどり着いたかというと後述のシドーくん沼です。ビルド赤ちゃんが(ネタバレ)をして(ネタバレ)をする流れと、主人公の隣にずっといたからこそ出る熱いセリフのオンパレード、今思い出しても泣く。
 
 記憶喪失の女の子の扱いだったらペルソナとかのアトラスが大得意な分野でしょうが(ド偏見)、記憶喪失の謎の男の子を扱わせたらスクエニ神じゃねえのかなって思いました。彼に落ちないやついるんか?
 
 こうも演出とゲーム性が噛み合ったものって中々作るの難しいのに、コエテクめちゃくそ頑張ったんだなっていう企業努力しか感じませんでした。強い。3を作ってくれ、ワイは見たい。
 
(ここからネタバレ)
 
  
   
    
     
 シドーくんの扱い。文字通り、めちゃくちゃ神だった(笑)
 破壊と創造がテーマにもなっている本作。素晴らしい落とし所で納得出来るお話でした。こんなに何も考えずやっててめっちゃ楽しいって思ったゲーム久しぶり。
 
 まず初めに語りたいところなんですが、圧倒的ムーンブルク。城を再建するが大元の目的ではあるのですが、魔物対人間を露骨に感じるエリアなんですよね。そのため、絶対的権限の象徴とも言える王を筆頭に軍人やらなにやら依頼を受けていくのですが、段々物作りが楽しいというより仕事にシフトしていく転換期でした。
 
 争い、裏切りが常にあるムーンブルクで要求されるものといえば、軍事施設や、魔法兵器がメイン。死人が出たり、墓を作ったりが日常茶飯時。のんびり農場作ったり、炭坑夫になったりしていた以前の島とはかなり異なる異質さと目的を肌で感じたんですが、シドーくんとの喧嘩がかなりこたえました。精神的支えかつ固い絆で繋がったもの同士が対立する流れ。まんまとやられましたね。ここら辺からシドーくんのモンペになる人おるじゃろな?って私の中のしろじいが囁くのよ…。
 
 ビルダーとして力をつけてきた主人公がずっと一緒に戦ってきたシドーくんと強制的に別れさせられる展開。はっきり言って神かと。最終的に主が作った牢屋に入れられてしまうシドーくん。もう牢屋って文字を書いてるだけで辛いんですが、助けに行けないって言うのがもどかしいし、牢屋に入らないよう注意してくる番兵素材にしてやろうかと思うくらい悔しかった。ハーゴンの手引きなのか謎バリアが張られてて絶対破壊出来ないようになってるしw
 
 というような紆余曲折を経ながら、シドーの厄介ファンことハーゴンが色んなことを駆使して悪の道に引き込むんですがめちゃくちゃ自然な流れでびっくりしました。なんか常に説得力ブーストされてるようなシナリオに脱帽ですよね。
 
 最終的にラスダンで魔物の仲間が増えて、魔物達とビルドするんですけどそこもかなり熱かった…!個人的に嬉しかったのは、キッシムが生きてたことと、がいこつの船長が戻ってきて昆布手渡して共闘してくれたところで死にました。(ここら辺未プレイの人マジで意味分かんないでしょうね…)軽率にガイコツ系モンス推すわ…ってなった瞬間でした。
 
 ここからはシドーくんの話しかしない。
 
 ぶっちゃけて言うと、破壊神シドーの中にある面白いものを見たいという好奇心が人の子をとって顕現したようなものがシドーくんでした。当然破壊神なので破壊衝動もあるんですが、内包されたハーゴンの魂のせいなのか最初からそれが現れるようなこともない。
 
 主人公と共に冒険の経験値と思い出を積み上げていった結果、お世話になった仲間や主人公を殺す幻覚をハーゴンに見せられることで破壊神としての真の力を取り戻すっていうのはなかなか面白かったです。私、そういう地獄見るのも見せるのも好き。
 
 シドーくんと喧嘩してからと、助けてくれ!って言われてからもう泣きっぱなし。なんだこの健気な生き物は…!ってバッドステータス混乱ですよ。早く助けたい一心で爆速でもの作って魔物を懐柔して会いにいったら、蛇みてーな破壊神になってるでしょ?ワイさらに困惑。でもバトルの後のハイタッチ…!からのシドーくんの帰還。もうここから涙腺崩壊で無事死亡。

 未プレイの人マジで意味分かんないと思うんですが、このゲームにはハイタッチというものがあり、依頼や建築などをクリアするとどこからともなくシドーくんが(犬みてーに)やってきて満面の笑みで主人公とハイタッチするんです。

 これをただのハイタッチと称する人もいるかも知れないんですが、違うんです。創造主であるビルダーと破壊神であるシドーくんが手を合わせることにより互いの心身の状態を確認し、手のひらを介して創造と破壊のエネルギーを循環させることによって両者の精神バランスを調整するという重要な役目を持っているんです。約束されし二人だけが持ちうる特技であり、プレイヤーが唯一破壊神に触れることが出来る約束されし儀式なんです。(つまりただのハイタッチってこと)
 
 そんでもって血を流して傷ついたビルダーを治すため、今まで生まれ持った破壊神スキルのために出来なかった物作りを初めて成功させる流れも熱い。作業台の前に行った時、つくってみせる→つくる!って文字が変わってくのも泣いた。ちなみにハーゴン城の薬草の種、記念に持って帰りました。初めてシドーくんが作った薬草が実った種だぜ?からっぽ島に二人だけの部屋作って植えるしかねーだろうよ????
 
 ここら辺から最終決戦にぶっこまれるんですが、無から有を生み出すようになった主人公のビルド無双が始まるとは思いもよらなかった。ハーゴンとシドーを倒すために専用エリアいくんですけどここでまさかのカービィみたいなシューティング!古のカービィオタクも満足させてくるとは予想していないッ!
 
 ビルダーが今まで作ってきたものとシドーくんの言葉からヒントを得て装備を整えていくんですが、この頼もしさはシドーさんって呼びたくなる…。(感涙)乗り物とシドーくん合わさるとなんでもかっこかわいいものになるところが私的に100点満点ですね。
 
 謎の長文語りをしてしまったんですが、夢創作したくなるー!って感じに気力活力が湧いてしまったのでばーっと書いてまた適当に夢活したい。しかし日常が落ち着かぬ。体調と仕事のバランスを加味しながらなので様子見しますね。
 
 結論:本当にめっちゃくちゃにいいゲームだった。P5Sくらい泣いたし、星のカービィディスカバリーより泣けた。

 追記:体験版までではビルダーズ2の良さの5%も伝わらないのでご興味持たれた方は是非是非買ってくれ…!





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