声が出ないように唇を噛んだ。
なんだか癪だから。
女の子は全身どこにだって性感帯があるという。
残念ながら男である俺は例外である訳で。

「我慢せんでもえぇやん」

例えこの変態のせいで少しずつ体がおかしくなっていようと認めたくない訳で。
撫でられたら鳥肌が立つし、舐められたりなんかしたらもう最悪。
女の子みたいに喘ぐのもプライドが許さないから必死で我慢するのだけれど。

「ひ、うっ」

厭らしい。
にたりと笑った目がこちらを見る。
悔しい。
びくりと全身が跳ねた。

「可愛ぇなぁ」
「…うっさい」

ずっ、と視線が近づく。
かぁ、と一気に血が集まるけれど抑える術がないのが悔しい。
右手で口元を隠すとその上からキスが降ってきた、

「もっと、楽しませて?」




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