「なぁ仁王ー、腹減ったー」
「もう?」
「なに?お前腹空いてないの?」
「ううん」

チャーハンでよか?なんてキッチンに向かっていく背中を見ていると、なんだかオムライスが食べたくなった。

「オムライスがいい」
「卵一個しかなか」
「なに?だめなの?」
「ダメじゃない」

コンコンコン、パキッ、ジュワー

ふわふわなのがいい。
料理なんかやったこともなかった仁王はできないなんて言ってたけど。
俺が言えばちゃんと出来るようになった。
イイコイイコ。



「ん」
「おー」
「うまい?」
「ふっつー」

幸村くんに、お前何様なの、なんて怒られたのを思い出した。
欲望に忠実に生きてマス。
我が儘?そんな訳あるはずないじゃん。

「なぁ、仁王、俺って我が儘?」
「ぜーんぜん」

こうやって仁王がへらへら笑ってるのが証拠。
あー、プリン食いてぇ。

「仁王、プリン食いたい」
「コンビニ行ってくるぜよ」





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