※エロめ









真田は優しい。

そう溢したら、赤也がお化けでも見たような顔でこちらを見たのは記憶に新しい。
仁王センパイどうしちゃったんスか、真田フクブチョーが優しいとか絶対ねーッス、センパイ熱でもあるんじゃないですか、今日の部活俺と試合ありますけどできます?
心配してるのか、貶してるのかさっぱり分からない赤也からは、一鳴きして逃げた。



真田は優しい。
これはホント。
でも、いつも優しい訳じゃなくて。

「挿れるぞ」
「…ん、」
二人っきりの時、それもこうやって肌を合わせる時はめっぽう優しい。
前戯も前から後ろから。
時間をかけて、真田が入って来る頃にはどろどろに溶かされるほど出来上がっている始末だ。
ぐぐぐ、と外側から体内を広げられる感覚にもどかしさすら感じるようになったのはいつからだろうか。

「仁王、」
「な、んじゃ…」
「辛くはないか」
「、おう」
「痛みはないか」
「…おう」

そりゃあ最初は痛くて辛くて少し泣いたりもした。
いくら慣らしたって元々用途が違うのだ。痛いものは痛かった。
だが、もう片手では数えられないくらいに重ねた行為だ。
痛みよりも、もっと辛いコトがあるのは真田には伝わらないだろうか。

「真田、平気じゃから…」
「仁王」

半分ほどで止まっていたソレがゆっくりゆっくり押し込まれていくのを感じると圧迫感と共に脂汗が止まらなくなる。
今まで我慢してきたが、そろそろ限界だ。
もう、

「入ったぞ」
「…そ、」

全てが入りきると真田は決まってキスをする。
ゆっくり、それも輪をかけてゆっくりキスをする。
たまったもんじゃない、案の定近づいてくる唇に顔を逸らした。

「…どうかしたか」
「…も、…い」
「仁王…?」
「もうキスせんでいいから、」

俺を犯して。

「お前さんが好いてくれとるのは分かっとる。だから、」

丹念な前戯も、執拗なくらいの問答も、必ず降ってくるキスも、真田が好きでいてくれるからなのは分かってる。
だからこそ、

「早く全身で愛して」

逸らした眼を合わせて、キスする代わりに頬に触れた。
ぐちゃぐちゃに突いて、どろどろに溶かして、めちゃくちゃに乱れて。
俺を好きだ、って真田が示してくれるのが幸せじゃろ?



















真仁のセックス中のキス

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