※えろ注意
とりあえず、そこにだって愛はあるのだ。
「ひっ、んぅ、っ、」
引きずり出されるような感覚と、空白を満たされていくような感覚に涙を溢しながら浸る。
「あっあっ、も、無理…っ」
先から液体を吐きながら体内のものを締め付けた。
それに誘われるように苦し気な声と収縮。
出しきるように緩く続く前後運動もゆっくりとなくなっていく。
すっかり動きがなくなったそれもそのままに、後ろではガサガサと音がする。
「おい」
「…ん」
回らない頭、視線の先にぐしゃりと偉人。
こうして行為をしては、金を稼ぐのが俺のやり方。
そして、イライラしては俺を犯すのが亜久津のやり方。
オスだ、と思う。
綺麗を通り越して怖いくらいの性器は、孕んでしまえるのではないかというくらい凶器だ。
体力も、気力も食い尽くされてしまったように空っぽ。
例え吐き出したものが自分のものだったとしても、窪みが掻き出しては、先端が新しい精を叩き込む。そんな行為。
ずり、と抜けていく感覚に慌てて体の力を入れた。
「っ、」
「抜かん、で」
動かない体をなんとか捻りながら、大きく脚を開いて体の向きを変える。
ゆっくりの汗ばんだ胸を押して形勢逆転。
体重で再びめり込んだ性器をぎゅっと締め上げる。
「なにするつもりだ、てめぇ…」
口は悪い。だけど、知ってる。
自分の欲求任せに抱かないコト。無茶させないコト。自分は我慢してるコト。
「今日は機嫌がいいんでな、」
下品に自分の性器を擦りあげてから、ゆっくりゆっくり腰を上下に動かしはじめる。
「サービスじゃよ」
とりあえず、ここにだって愛はあるのだ。