※仁王ちゃん(女体化)シリーズ











体育やら部活やらが立て込むと洗濯物が追い付かない。
大体の生徒はこれ幸いと自前のTシャツを着ている。
仁王も然り。
よく土産屋で売っている中途半端なパロディTシャツ(仁王は気に入って買っているからこう言うと怒られる)。
きつい色の生地は、ばだばだと汗をかくと、内側ならそれが染みて全体の色をかえた。





「幸村、体調は悪くないか」
「あぁ、問題ない」

部活中にそんなコトを考えていたら心配そうに真田に言われてしまった。
全く心配しすぎだな、と笑う。
ふ、とすぐ後ろのフェンスの向こうに派手な色のTシャツ(今日は某オレンジジュースキャラクターのパロT「やっちゃん」だ)の仁王を見つけた。
ランニングの途中でへばって膝に手をつくその姿。

あ、

「ねぇ真田」
「む、なんだ」
「ほら、あそこに蝶々が見えるよ」
「蝶?」

指を指した先は、

「…なんじゃ」

仁王の

「どこに蝶など…」
「仁王、ちょっとこっちにおいで」
「…ぷぴーな」

胸の

「ここ」
「ゆっ?!」
「ぴよっ!」

真上。

この下にはブラジャーがあるんだろうなー。なんて思いながら指を動かしてその「チョウチョ」の形を宙でなぞる。
おっぱいの汗は全部ブラジャーが受け止めているから、そこだけ羽を大きく開いた明るいオレンジのチョウチョ。
可愛いね、と言えば大層嫌ぁな顔をして逃げられた。
あーあ、

「真田、休憩時間終わるよ」
「…」

隣の真田は金魚みたいになっていた。


















仁王ちゃんのセンスはオカシイと思っています。オコシテとか、アサヒスーパーエロイとか着てそう。


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