※エロ






「あっ、あっ、あ…っ、」

白くぼやけた空気に視姦されてるような気になって、反響する自分の声に耳を犯されている気分。
冷たかったはずのタイルはただ固いだけになっていた。
湯を被った抱けだからきっと落ちてくるのは汗なんだろう。
ラブホでシャワーを浴びようとしたらこれだ。
全く耐え性のない。
なんていいながらちゃっかり期待していた俺はなにも言えたもんじゃない。

「や、ぎゅ…、ちゅう、っしよ、」

強請れば中を行ったり来たりさせながらちゃんもキスをしてくれた。
長くて長くて、あつくて、頭の芯から溶けそうな。

「んあぁっ!」

両の足が痙攣して腹に白濁を飛ばす。

どくどくどくどく、

心拍数が上がって、頭がぼーっとする。
ふわふわとした思考で見上げる湯気のたまった天井はなんだか心地がよかった。

「休んでいる暇は、ありませんよ」

1人だけ気持ちよくなったのが気にくわなかったのか、ぐるりと柳生を軸に反転させられた。
ぐりり、と刺激されれば、気持ちのよさにまた先走りが零れた。

「ほら仁王くん、立ちたまえ」

壁に手をつきながら立ち上がる。
ずん、と自分の体重で埋まるそれにも声をあげると、はしたないなんて笑いながら怒られた。
後ろから押されるようにじりじりと移動をする。

「さぁ、前を向いて」

ビクビクと先走りを零し続ける己と痙攣する脚ばかり見ていた目をあげる。
目の前の光景を見た瞬間に、後ろから頭を押しつけられた。

「い、やぁ…っ」
「キスがお好きなんでしょう?」

なら存分になさってください、自分とね。

ククク、なんて喉で笑うと勝手に律動を再開しやがる。
押しつけられた先には、同じように柳生に押しつけられた俺。
曇り止めが綺麗にかかった鏡があった。
いやいやと首を振っても柳生は許してくれない。

仕方なしに鏡の中の自分と唇を合わせた。
音を立てて何度も重ねる。
柳生にするように唇を舐めようとすると舌と舌が合った。
いくら角度を変えても同じようにキスを繰り返した。

「ふっ、んんっ、んっんっ」

後ろからの律動で唾液が零れた。
舐めようとすれば向こうの俺も垂れた唾液に舌を這わせていた。
柳生が動きを早くするのに伴ってもっと激しくキスをする。
うっすら目を開けると、てらてらした舌が見えてぞくりとした。

い く 。

「くっ、でます…っ」

中に柳生の白濁が吐かれるのを感じながら鏡に吸い付いて俺も果てた。







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