※微えろ、コスプレ


ぎしり、と簡素な造りのベッドが軋みを上げた。

「セーンセ、」

誰が先生ですか全く。
どこで調達したのやら、ピンク色のナース服は、案外筋肉質な彼の体のラインを隠すには少し小さすぎるようだ。
父の病院で見かけたのと似ているそれは、厭らしく彼の体のラインを浮かび上がらせた。
無理矢理に羽織らせられた白く長い、医者の着るそれ。

アブノーマルな方が面白いじゃろ?

腹部を跨いで、ギリギリまで顔を近づけて。

「全くあなたと言う人は」

不粋、と言う言葉を知らないのでしょうか。

「センセ、なぁヤギューセンセー」

発情期の猫のようにゆらゆらと腰を揺らしているのが銀色腰に見えた。

「熱いんじゃ。熱かもしれん、」

そっと取られた手はすでに彼の下半身に添えられている。

「治療、してくんしゃい」

ギラギラと欲に塗れた目がこちらを、私を見ていた。
嗚呼、はいはい。
この、

「淫乱ナース」

どん、と彼の胸を突けば、簡単に私の体の上に座り込む。
卑猥なナース服のスカートから出た脚を撫で上げればびくりと揺れた。

「は…っ、や、ぎゅ…」
「先生、でしょう?」

外側から内側へ、膝の裏に手を滑り込ませる。
中途半端に似せた膝ほどまでのソックスに爪を引っ掛ける。
パンスト素材のそれは簡単に穴が開いた。
引っ張れば引っ張るだけ広がる伝線。
透けたそこから見える白い肌はさらに厭らしく光を吸っている。

「あ、」
「おや仁王さん、身嗜みすらきちんと出来ないのですか」
「ち、ちが…っ、ごめんな、さい…!」

今度は膝の裏から外側、内腿、

「や、ぎゅっ!」
「ですから先生と呼びなさいと言ったでしょう」

ぴん、と張ったスカートの裾から手を入れた。

「せん、せ…!そこがっ、そこが熱いんじゃぁ…!きっときっと病気なんじゃ…っ!」
「おやそれは大変ですね。では注射をうっておきましょう」

捲れないスカートを引き裂い、た。





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テーマ「人外ファンタジー」
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