※エロ




後ろで縛られた手、耳元で吐かれる熱い息、そして

「や、ぎゅう…!」

ガツガツと股の間を行ったり来たりする、柳生の雄。
いわゆる、素股って言うヤツだろうか。
女にはなくて、男にはあるもの。
外から見える精の根元を、がつがつと擦っていく。

「いやじゃぁ、や、…やめ、てくんしゃい…!」

必死に拒否しても、柳生が止めてくれるはずもなく、返事の代わりにまた熱が籠もりすぎた吐息が耳にぶち当たる。
それに柳生のがぶつかる度にドクリドクリと押し寄せる波に、唇を噛んだ。
嫌、じゃ。

「なん、でこんな、」
「魚だって、こうしますよ…!」

魚…?
魚が素股をするとでも言うのか、そんな馬鹿な。
柳生の意図が全く掴めない。
後ろから掴まれた腰はもう明日役に立たなさそうだ。
立ち上がった俺の下から出たり入ったり。
なんて卑猥なんだろう。
がくがくする足を楽にしたくても、柳生の足がが両脇から挟みこんできて動けない。

俺はマゾなのか。
追い込まれれば追い込まれるだけ反応を示す浅ましい体。

嗚呼もう限界、

瞬間柳生の手によって下に向けられた精の出口。
ひう!なんて情けない声を漏らしながら、俺は膝立ちのすぐ近くに液溜まりを作った。

「あ、あぁあああ…、」

追って柳生も、俺が作った液溜まりに精を吐き出す。
柳生の手が腰から離れれば、支えを失った俺の体はそのまま目の前へダイブ。
柳生に固定された足、高く持ち上がった腰、顔面をベッドに押し付ける。
まるで芋虫のようではないか。
はーはー、と息を吐く。
苦しい、酸素が足りん。

ねちょり、なんて下品な音とともに柳生の指が、
 刺 さ っ た 。

「い、あ…っ!」
「お分かりですか仁王くん。まるで魚のような性交ではありませんか」

精に精をかけるなんて、ね。
嗚呼くっそ。
卵なんかじゃないんだから何ひとつ生まれる訳でもないのに。
打ち上げられた魚のようにただ、柳生の指に操られてびちびちと跳ねた。





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