※ひどい幸村くん
くそビッチみたいだったから。
そう言って笑ってやると、床と同じ高さから覇気のない目がこちらを睨んだ。
仁王を犯した。
なんて言えばいいんだろうか。
全くの衝動だったから困った困った。
そこら中に散乱したジャージを素足で仁王のもとに蹴り飛ばしてやった。
どろどろにしてやった。
泣いてたし、喚いてたし、喘いでたし。
立てないのかもしれないな、なんて思うだけ。
1人制服に着替えると後ろから泣き声がした。
「なぁに仁王、嬉しいの?」
気持ちよかったの?
楽しかったの?
こうされたかったの?
しゃがみ込みながら聞いてやるやると真っ赤な目がこちらを見た。
「…き、…じゃ」
「聞こえない。はっきり喋りなよ」
「嫌い、じゃ。お前さんなんて…、嫌いじゃ!」
思わず噴き出してしまった。
あぁ、愉快愉快。
真っ白な胸元には何回も吸い付いてやった痕がある。
きっと消えないし、消させない。
逃げられないし、逃がさない。
「そう、それは」
馬鹿なオモチャ。
「楽しみだ」