※殺人衝動
白くて不健康な喉に手をかけて少しずつ力を込めていく。
ぐっぐっぐっぐっ、
さしてついていない肉にふんわりと指が埋もれる。
大好き大好き大好き大好き、
「苦しか?」
「っ…、あ…っ」
だんだんと涙が溜まってくるけど止めてやれる気がしない。
ねぇ、大好き。
「愛しとるよ?」
「ち…ぃ、」
「やけん、」
ねぇ、大好きだから。
許してね?
落ちる瞬間に一番の快感が得られる。
伝え聞いたそれは、うん。
いつからか確証に替わった。
無意識で俺を殺そうとするのに、無意識で力をセーブしているから。
だからこんなにも俺は、快感に従順。
無意識の殺意か、策略の快感か。