※男娼跡部に近づきたくて男娼になった仁王




目をかっぴらいたままキスをする。
あー怖い、こんな舌使いされたらキスだけでいっちゃいそう。
青い目が綺麗。
夢見た状況に酷似してるそれに、体の芯がぶるりと震える。
なんだか俺ばっかりが攻められるのも癪だから、突き出してきたどこもかしこも綺麗な舌に、欲望塗れな舌をわざと擦り付けた。




少し苦しそうに歪んだ金色の目をじっと見ながらキスをした。
息が荒い。
唐突に攻められたからお返しに舌を吸い上げてやったまでだ。
腰が抜けきったそいつを支えながらベッドに押しつけた。



服を剥げば、恐ろしいほど真っ白な体。
思わず大きく喉が鳴った。妖艶。
白のシーツに紛れるはずの銀髪は何故か厭らしく光を受けた。
真っ赤な髪紐が目を惹いた。
自慢のミルクティブラウンの髪を一度梳く。
俺も、こう、見えているのだろうか。


「あと、べ…?」


掠れた声に食らいつくように覆い被さると、しっかり仕込まれたんだろう。
その細い腕が首に絡まった。
しなだれるような恰好はコイツにお似合い。


「俺様に、近づきたかったんだろ?」

「ん、跡部がす、」

「はん、それは体現してもらわなきゃ分かんねぇな」

「体、現…?」


コイツは仕込まれたお似合いの恰好で俺を誘うなら、


「分かってんだろ?、」

「… っ!」


俺も俺のお似合いの恰好で誘うまでだ。
お似合いじゃないか。
厭らしいと厭らしい。
貪れよ、男娼。













フォロワ様からネタ提供もの

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