※下品かもしれない。
ピンクとショッキングピンク。
目がチカチカするチューブが真っ白な手に握られていた。
「何スかそれ」
「姉貴の部屋で見つけた」
ぽい、ともう1つ手に持っていた雑誌を投げられる。
エロ本かと思えば。
これ、姉貴が持ってる。ファッション誌だ。
「仁王先輩女子力高いんすか」
「阿呆抜かせ。それも姉貴のじゃ」
パラパラと最後から捲っていけば、
「なぁ赤也、これ、どれだと思う?」
カラコンやブラジャーの広告に紛れて似たようなパッケージが並んでる。
黄色、青、赤、ピンク、あもう一個ピンク。ってコレ。
多分これかこれだと思うんじゃけど。
指さされた写真よりも下の説明文をガン見。
ちょ、
「仁王先輩、誰に使う気っすか」
「もちろん俺じゃけど」
おっぱいジェル。
パッケージの裏に説明書でも着いてるのか、視線はそっちを向いていた。
仁王先輩のおっぱい?は?この人貧乳?
いやそういうコトじゃない。
ぶにり、と出てきたジェルは、なんとなしにエロチック。
「あ、服捲るの忘れた。赤也、上げて」
うすぼんやりしていると、早よしんしゃいなんて怒られた。
Tシャツの端を掴んで持ち上げる。
いやぁ、そりゃあるはずねぇよな。うん、だって仁王先輩男だもん。
真っ白な胸板がエロい かもしんない。
あのジェルを塗られる前に舐めちゃダメかな。
えぇい、
べちゃり、
「うっお!」
「全く赤也はエッチじゃのぉ」
ほっぺたに冷たい感覚。仁王先輩の両手がくっついてる。やられた。
俺のほっぺたはおっぱいじゃねぇっての。
「ぺちゃぱいの方がお似合いっすよ」
ぷにぷにとマッサージでもするみたいな仁王先輩に言ってやった。
すぐに洗いに行ったけど、なんか柔らかくなった気がした。
名称がわからん。