※ディープちゅー




ぴったりと閉じられた唇を舐めた。
がっさがさな唇が、ちょっと旨いかもとか思った俺は案外異常かもしれない。
5センチ以上も高い身長のせいで、うまくできないからこそ、可愛いじゃろ?
ほんの少し高い頭を引き寄せて唇を舐める。

「真田、舌出して」
「おい、にお…」

あれま、怒られちまう。
舌を出すためじゃなくて喋るために開けられた口に反射的に吸い付いた。
お怒りの言葉が体を流れたのか、ううん少し重いキス。
なんでか逃げる舌を捕らえて外に引っ張り出す。

赤い、舌は、唾液で濡れる。

舌に舌をこすりつける。
だらり、唾液が床に垂れた。
舐めて舐めて、摺り合って、嘘、摺って。

まただらり、と唾液が垂れた。
と、

「…っ!」

頭に回るゴツい手と一気になくなる酸素にムードもなにもぶち壊し。
今度は俺のほくろの上を唾液が伝う。
口の中で擦られる舌舌。

どちらの唾液か、どちらの二酸化炭素か、訳も分からないまま飲み込んだ。





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