※微えろ、暴力表現
(どえす×どえすを狙って挫折)
「やめ、ろ!」
嗚呼!屈辱ってこういうコト!
気持ち悪いってこういうコト!
腹が立つってこういうコト!
目の前の眼鏡ごと蹴り飛ばしてやりたい衝動。
こんなヤツが紳士だと。笑わせる。
あーあー!ぐっちゃぐちゃな制服も、嫌悪する顔も、俺がすべきものじゃない。
そう、目の前の男がすべきなのだ。
くそが、
悪態を吐けば、ギリリ、と下半身を掴む力が増した。
ぎゅう、と集まる熱。
「はな、せ…、離せぇええ!」
盛大に暴れる。
このバタつかせた足がコイツの背中にでも決まればいいのに。
痛そうな顔をすればいいのに。
ぱぁんっと響いた音。
「大人しくしたまえ」
何が、起こった。
じわじわと熱が集まる頬。
まさか、
叩 か れ た 。
痛みと熱と、それから恍惚の表情を浮かべる柳生を見て思わず唇を噛む。
なんてコトをしてくれるんじゃ…!
俺がすべきコトじゃない!
俺がすべきコトじゃない!
俺がすべきコトじゃない!
噛んだ唇をヤツの舌が這った。
「あぁ、いいですねその顔」
にたりにたり、
ぎう、と握られたモノに女のような声をあげた。
脈打つように体が跳ねた。
耳元で噛みつくように言われた言葉に全身が粟立つ。
「もっと、厭がればいいんですよ」
くそが。