「菓子を食うな」
「嫌じゃあ」
すれ違ったその銀色から、ふわりと甘い香り。
肩を掴んで振り向かせれば、猫のように体をよじった。
もごもごと動く口。
ぽこり、と片頬が膨らんでいる。
トリュフ旨いんじゃあ、
口を開く度に濃厚なそれの香りが鼻をつく。
赤い舌の奥に見えた溶けたそれ、
「さ、な…」
食らいつけば簡単に俺の口の中に入った。
溶けかけだったそれは案外大きかった。
嗚呼、全く女子というヤツは。
「甘すぎるな」
奥歯で残りを噛み砕いた。
チョコ味の舌を舐めた。
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