※エロだと思われる。















何度めかの射精に体を震わせてから、少し動きを止めた。
どうせまだやるんだろうから、抜く気はない。
手持ち無沙汰で、突く代わりにぐるりと腰を回せば、黄瀬の体が跳ね上がった。

「ちょ…っ!まだヤる気ッスか…!」
「ったり前だろ」

サァ、と顔から血の気が引いていく様も、なかなか。
マンネリとかじゃねぇけど、これはこれでそそる。
腰をゆっくり引いて、そろそろ行けそうなソレに助走のための距離を取る。

「た、タンマ!」
「…あ?」

黄瀬の声に思わず引いていた腰が止まる。

「んだよ…」
「ちょっと待って!一旦ストップ!」
「なんで」
「いいから…!青峰っちにお願いがあるんスよ!」
「ッチ」

コイツがうるさいのはいつものコトだから気にせず犯そうと思ったが、興が削がれた。
すっかり臨戦態勢のコレをどうしてくれる。
腹いせに中途半端に抜けかけていたのを一気に奥まで捩じ込んだら、黄瀬の間抜けな声が聞けた。

「うぅ…っ、何すんスか…」
「てめぇが途中で止めるからだろ。で、何だよ、お願いって」
「あ、えっと、その…、えぇと…」

途端に頬を赤くしてどもり始める姿に軽く引きながら、微妙に体を揺らされる刺激に眉を潜める。
さっさと言わねえと今すぐ犯す。そう言い放つと、バッと視線が合った。

「き、キス!」
「は?」
「キス、して欲しいんス!」

それだけ言うと、顔の隠すように手で覆ってしまった。なんだそりゃ。
うーだかあーだか、うなり声じゃ分かる訳がない。
張り付いた両手をひっぺがして、押さえつけた。

「意味わかんねえんだけど?」
「う…、キスして欲しいなって思っただけッス…」
「なんで」
「…」
「言わねえなら、しねぇ」
「ま…っ!」

押さえつけていた手を離すと、今度は黄瀬の方から視線を合わせてくる。

「だ、だって、」

元々そんなにしてくれる人じゃないし、あんまキスとかしないのは分かってるんス。でも、ちゃんと愛されてんだなぁって感じてるし。連絡したら返信くれるし、優しくしてくれるし、わがまま聞いてくらるし、せ、セックスの時だって激しいだけじゃないのは分かってる。だけど、

「青峰っち、あんま好きって言ってくんないから…」

前にキスは好きなヤツとするもんだろって言ってたから、その、うん、なんというか、あの…

語尾がぐだぐだになっていくにつれて、拗ねた子どもみたいに視線を泳がす黄瀬の顔を片手で捕らえた。

「うっ?!」
「バーカ」

反論される前に口を塞ぐ。
瞼を下ろしてしまったから、黄瀬がどんな顔をしているのかは分からない。
それでも食った唇から、合った舌から、埋まったソレから、黄瀬が感じてるんだというコトくらいは分かった。
ゆっくり時間をかけて食らうようなキスをした。
しばらくして胸を叩かれて、それもゆっくり距離を取る。

「っは…、いきなり、は…、っ、しんじゃう…っ」

はーっはーっと荒い息使いに欲情すれば、黄瀬がひくんと跳ねた。

「…何興奮してんスか」
「てめぇが悪い」

もういいだろ、と腰を打ち付ければさっきよりも大袈裟な喘ぎ声が聞こえた。
なんだ、

「お前も感じてんだろ」
「い、言わなくて…、いい…っ」

口許だけ隠しても無駄。
目元も耳も、どこもかしこも赤く染まった肌を笑う。

「おい黄瀬」

銀色のピアスにくっつくほど上体を寄せて、吹き込むように囁いた。

「好きだ」















青黄のセックス中のキス

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