※エロ









ぐっと抱え込まれた足とか腰とか。
それ越しに見える黒子っちに手を伸ばした。

「黄瀬、くん…?」
「黒子っち、キスしよ」
「…無理です」

伸ばした手をふらふらさせていれば、ぐぐっと黒子っちの眉間に皺が寄った。
もちろん分かってる、その無理だってのが「今は無理」って意味だってコト。


何にもしなくてもでかかったけど、バスケ初めて食生活なんかも気にして、筋肉もついたし、それと一緒に身長もぐんぐん伸びた。
学校の身体測定で測った時は189センチになっていた。(青峰っちよりもちっさかった。)
バスケやるにはこのくらいは欲しいな〜なんて思ってたから万々歳だけど。
目の前の黒子っちだって中学の時よりも身長は伸びてる。
けど、それでもオレよりも随分小さい。確か170センチなかったと思う。(「黄瀬くんなんて縮んでしまえばいいんです」)
ただでさえ20センチ近く身長差があるのに、今みたいなくっつき方をしてしまえばそれはもっともっと分かりやすかった。

「キミ、無理だって分かってて言ってますよね」
「そんなコト、ないッスよ」
「この体勢からどうやってキスしろって言うんですか」
「うーん…、」
「ほらやっぱり。無理じゃないです、か…!」

息を整えるのと、オレへの当て付けをするために止まった腰の動きを、語尾と一緒に再開させる。
考え事をしてたし、不意に打ち付けられたソレに女の子みたいな情けない声が口から飛び出した。

「あっ、ちょ…、ま、待って…!」
「嫌、です」

キミが嫌なコト言うからですよ。
がんがん打ち付けられる腰にバカみたいに喘ぎ声をあげる。

確かに意地悪なコトを言った。
黒子っちはいつだって優しくキスしてくれる。
好きですと言ってくれる時も、泊まった帰りの行ってきますの時も、こうやった肌を重ねる前なんか特にだ。
ねだれば何回だってしてくれる。
バスケをする以上、どうしたってコンプレックスな部分を持ち出すのはフェアじゃないし、傷付けるコトだってのも、うん、分かってる。
だけど、

「ちょ、黄瀬く」
「黒子っち、好きッス」

全身で感じたいんスよ。
ぶらぶらさせていた腕を黒子っちの首にかけ、上体を起こしてキスをした。
無理矢理引き寄せたのと、腹筋に力が入ったのとで、キスの間黒子っちは射精の感覚に震えていた。
いい加減体勢もキツくなって重力に負けるみたいにベッドに上体を落とす。
ふふふ、と笑えばキッと睨む水色の眼。

「キミって人は…」
「だって、黒子っちとのキス、好きなんスもん」

もう一度、笑った瞬間に、ずん、と中を擦られて間抜けな声が出た。

「ひぁ…っ!」
「もう手加減してあげませんから」

さっきよりもグッと腰を抱え込まれて、繋がっているところが見えそうなくらいまで背中が丸まる。
ちゅ、と唇に降ってきた感覚に眼を見開く。

「え、今…、っあ!」
「キミが煽ったんです」

責任取ってくださいね。
ザァと血の気が引いていくのが分かった。
明日の筋肉痛は避けられそうにない。
















黒黄のセックス中のキス

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