「好きです、付き合ってください!」


色んな女に同じことを言われた。
両手じゃ数え切れないほどの女に、同じことを言われた。

その中で 彼女の一発はそれはそれは 強烈なもので。

俺の世界はゆるやかに でも着実に 色を取り戻しつつあった。


「うん」


あのキラキラした目を、いつまでも見つめていられたら。





色は匂えど 散りぬるを






「黄瀬くんなにボケっとしてるの?」
「え、あぁいや?何でもないッスよ」
「そう?」
「うん。つむじ可愛いなって思っただけ」
「えっ」
「そう言えば俺に告白してくれた時、ずっと下向いてたから俺つむじばっか見てたんスよ」
「えええ!?」
「押していい?」
「ダメッ!」

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