「玲央さんの髪の毛サラサラで触ってるの気持ちいなあ」
「さっきからずーっと私の髪の毛撫でてるわね、そんなにさわり心地が良いのかしら」
「もうたまらんですよ。わたし癖っ毛だから、すごく憧れるの、直毛」


わたしはベッドに座り、玲央さんはベッドを背もたれにするようにして、わたしの前に座っている。玲央さんの頭が遊ぶのにちょうどいい高さにあって、玲央さんの髪の毛をみつあみにしてみたり、そのまま手ぐしでとかしたりしている。いくら遊んでも癖のつかない髪の毛にわたしは虜になっていた。ケアを怠っていないことがよく分かる髪の毛で、枝毛のひとつもないキューティクルトゥルトゥルの髪の毛。そんじょそこらの女子よりも女子力の高さを感じる。
玲央さんの女子力はとんでもない。シューターだからっていうのもあるけれど指先もささくれのない奇麗な手だし、爪もいつもツルツルでかならずマニキュアを塗っている。きれいだなぁ。

テレビを見ていることに疲れたのか、玲央さんは頭をわたしの膝に乗せた。お肌奇麗だなぁ。色白できめ細かくて、睫毛も長くて、奇麗だなぁ。しばらく見つめ合っていると玲央さんは手を伸ばしてわたしの髪の毛に触れた。


「わたしはあなたみたいにふわふわの髪の毛に憧れるけどね」


玲央さんはふふ、と優しく微笑んだ。
あー好きだなぁ、大好きだなぁ。玲央さんといっしょにいるとすごく心があったかくなって、すごくすごく好きだって気持ちでいっぱいになる。玲央さんはすごいひとだ。

わたしは身をかがめて、玲央さんの顔に蓋をするようにキスをした。わたしの髪の毛が玲央さんの頬に触れて、玲央さんはわたしとくっついて離れないように、わたしの頭を両手でがっちりと抑えた。玲央さんの丁寧なキスにわたしは酔いしれる。息なんてしなくても、いいや。

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