毎度毎度振られるもんだから、今日もそうだろうと思ってた。 「うん、いいよ」 お茶に誘って、振られることしか今までなかったから、今回もそうだと思って、彼女のそばから立ち去ろうとした。そんな俺の背中に向かって「じゃあどこ行こうか」と、彼女は俺に笑いかけた。 ちょっと待て、今回も振られると思ってたからお金なんて持ってないんだけど。 「君は?」 「うーん、そうだなあ」 名前も知らない。どこに住んでるかもわからない。 「ホテルいこっか!」 「?!?!」 「え、なんでビックリしてるの?そういう感じじゃなかった?」 「いや、その」 「あれー?様子変だけど」 俺が思うのもアレだけど、いかにも普通そうな女の子からそんなこと言われると思ってなかった、から。それに俺童貞だし。まだ夜じゃないし。 「あ、もしかして、」 「…っ」 「キミって童貞?」 「!!!!」 「わーわたし童貞くん相手初めてかも!それじゃあゴーゴー!」 結局なにも言えない俺は手を引かれてホテル街に行き、小綺麗なホテルの一室に連れ込まれ、ベッドの上に押し倒される。女の子は慣れた手つきで俺の服を剥ぎ取り、指を俺の口の中に突っ込んだ。何か言おうと口を動かすが、指がベロに絡みついて喋れない。女の子は アハッ と笑うとパンツを下にずり下げて、上目遣いで言った。「だいじょうぶ、こわくないから」 いつか処女物AVで聞いたことのあるセリフ。でもそれ、男優が女優に言ってたモンなんだけど。 ベロがやっと解放されて、口がきけるようになる。俺のそれに手を添える女の子に向かって「君の名前は」と問うと、「真帆」と返ってきた。 「カラ松くん、目閉じて」 言われるがままに目を閉じると、ねっとりと唇を舐められた。泣きたいわけじゃないけど、なぜだかじわっと涙が滲む。下ではヌクヌク手で擦られてる。自分でするのと全く違う感覚が俺を襲った。 あれ、俺自分の名前、いつ言ったんだっけ。 「カラ松くん」 「真帆、さん」 「カラ松くん」 「ひぁあっ」 「きもちいい?ねぇ、カラ松くん」 「も…だ、め、」 目の前がチカチカする。情けない声出して、呆気なくいってしまう。俺の精液でだらだらしてる指を、彼女は丁寧に舐めて、色気たっぷりに笑った。 「夜は長いよ、カラ松くん」 すっかり元気を取り戻す俺自身をたたせて、そこに腰を沈める彼女。なんて、綺麗な、 |